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釣り暮らし

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自分で釣ったり採ったりした魚介たちを、あの手この手で食べます。たまに釣りと関係のない料理も登場します。釣りと暮らしの話です。
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2023年10月の記事一覧

エソで竹輪を自作して喜ぶ

釣り人から嫌われる魚には「毒がある」「小骨が多い」「まずい・臭い」「ヌメヌメ」する、などのネガティブ要素があり、外道と呼ばれ釣れてもすぐに海に戻されます。 代表的なところでは、フグ、エイ、ゴンズイ、ボラなど。そしてルアー釣りの外道代表といえばエソです。 今回はルアー釣りの外道「エソ」で竹輪を自作して喜びます。 貪欲な捕食者。悪魔の顔つき エソは貪欲に小魚を捕食するフィッシュイーターです。ルアーにもよく反応しますが、鋭い歯で糸やルアーをボロボロにされたり、凶悪な顔つきで

イソガニを捕まえて素揚げにする

秋はファミリーフィッシングのベストシーズン。堤防からのチョイ投げでハゼやキスが簡単に釣れる楽しい季節です。ところが温暖化の影響なのか、近所の海では年々魚が釣れなくなっており、秋だというのにハゼが数匹釣れる程度の悲しき状況。そんな時の奥の手がイソガニ捕りです。大人も子どもも夢中になるイソガニを捕りをして、食べて喜びます。 ハゼもキスも絶滅してしまったのか 子どもと一緒に釣りに出かけたのにな~んにも釣れない。数ある釣りの中で、釣れないファミリーフィッシングほどハイプレッシャー

ぶりっ子を食べる

出世して銭をかせぎ、人からすごいと言われたい。課長部長はあたりまえ、できれば専務常務あたりまで出世して、九分九厘できあがっていたプロジェクトを鶴の一声で白紙に戻したりしてみたい。 そう思うのは人だけではありません。スシローなんかでおなじみのブリ、ハマチも、そうした野望を持って出世街道をひた走る魚です。秋の青物シーズンに、出世魚「ブリ」について考えつつ釣って食べて喜びます。 ブリ族の出世ランク ブリ族には、ブリを頂点とするサイズ別の名前がいくつかあります。80cm以上がブ

秋イカ胴体詰め物語

秋です。秋イカが釣れるシーズンです。 夏に生まれたアオリイカたちが生長し、数釣りが楽しめる秋は、イカ釣り師たちが竿を振るう季節です。 江戸時代からの漁具「餌木」とは? 秋に釣れるイカは、まだこの世界に興味津々な好奇心旺盛なキッズイカたち。動くものにはつい近寄って抱きついてしまうので、初心者にも釣りやすいとされています。 イカ釣りには、「エギ」というイカ専用ルアーを使う釣りや、生きたアジに針をつけてエサにする「泳がせ釣り」など、複数の釣り方があります。比較的年配の人は泳

悲しいマゴチリ

昔は人気ものだったけど、今はそうでもない。芸能界だけの話ではありません。魚界でも食卓のトレンドは日々移り変わっています。 釣れすぎたマゴチの話です。 初めてマゴチを食べた日 ひと昔前、砂浜での釣りといえばキスの投げ釣り一択でした。ところがこの数年、ルアーでマゴチやヒラメを狙う釣り人が激増し、いまや夏~秋の砂浜にはターミネーターのように武装したルアーマンがずらりと並んでマゴチ釣りを楽しんでいます。 竿やリール、ルアー等の進化により、マゴチやヒラメといった砂浜にべた〜とし