置き去りにしたものを勝たせる
こんにちは。
昨夜の深夜0時頃、絵の勉強のために開いたインスタで見つけた「胸キュンイラスト」を一通り見たら深夜2時になっていた糸数です。
#スマホ依存の気持ちがわかった
本日は「置き去りにしたものを勝たせる」という話をします。
決意表明かもしれません。
例によって、無料枠を広げて、たくさんの方に読んでもらおうと思います。
昨日の「演劇の届け方」という記事では、小劇場界の現在地点の共有と、演劇予算の作り方の触りだけを紹介しました。
ここからはもっと深く掘って掘って、地中に眠る「熱源」まで触りに行きます。
それでは。
■戦略と準備
チームを動かすには、お金が必要です。
これは会社も劇団も小学校のサッカー部も同じ。
会社は商品やサービスを販売した「利益」で会社を運営します。
小学校のサッカー部は保護者からの「部費」で運営。
劇団の場合は(今のところ)「チケット代+グッズ売上」で運営する。
共通するのは「お金が無くなったらおしまい」という部分です。
言い換えれば「資金が尽きなければずっと続けられる」ので、チームリーダーは何とかお金を集めようと頑張る。
しかし頑張っても頑張っても、手元にお金が集まらないケースが2つあります。
それは、
①戦略が間違っている
②準備期間が短すぎる
というケースです。
この2つは絶体絶命の地雷で、どちらかだけでも踏めば絶対に勝負(チーム運営)に敗北します。
逆をいえば「この2つだけは絶対に踏まない様にする」を徹底すると、負ける率をグッと下げられる。
というワケで2つの地雷を分解して、正しい戦略と、正しい時間の捉え方についての取り扱い説明書を作ります。
■戦略=「お客さんが面白がる事」を設計する
まずは、昨日の記事で投下した予算の作り方(案)から観察します。
↓↓コレ
糸数のnoteなんかに有料課金したくない人のために一部を公開すると…
・脚本会議を見れる権
・予算会議を見れる権
・本読み講演を見れる権
・稽古場に入れる権
・…
・…
こんな感じの内容になっています。
「ゲスなやり方でお金とってんじゃねぇよ!」と思われそうですが、そんな事を言うのは無関係な外部の奴らだけ。
ちゃんとしたお客さん(ファン)は、
「推している人の頑張っている姿をちゃんと知りたい」し、
「ちゃんと知らせてくれた方が応援しやすい」と思っているはず。
#それがファンの定義です
なので、脚本や予算作り、稽古なんかを裏でコッソリやっているよりは「全部見て!!」という方がファンに寄り添っているチームです。
「でも別にお金とらなくていいやん?」と思われそうですが、真逆です。
さっき書いた通り、お金が尽きればチームは終わりです。
しかし、役者や、音楽家、ダンサー、作家さんは、限りある時間の大半をクリエイティブのために割いている。
中にはバイト時間を削っている場合だってある事をファンは知っています。
したがって、予算会議時間でも、稽古時間でも収益が発生していないと、ファンの人に大好きなクリエイティブが届けられません。
だからリーダーは「働かせた時間すべてに収益が出るように考える」という姿勢から逃げてはいけない。
その責任から逃げて不幸になるのは、時間とお金をかけて応援してくれた、ファンの人達です。
「お客さんが面白がる事」を死ぬ気で設計するのが誠意であり、チームの唯一の生き残り方なので、ここはSさんとガッチリ作っていきたいと思います。
■準備期間=「熱の伝達」を設計する
僕のnoteで度々書く「ライブやイベント直前に告知するのはダメ」というのに近いです。
今回でいえば「秋頃になんかするで」というのが決まったら、その瞬間から告知を始めなければいけません。
で、なぜ直前告知になっていくのかというと「ある程度内容が決まってから告知したい」とか「直前までダラダラしてました」とかが原因です。
後者はアホで、前者は「独りよがり」です。
ここまでの内容を読めばもう理解できると思いますが「脚本が出来ていく様子」とか「クリエイティブの会議の様子」こそファンが見たいシチュエーションなので、何もかも未定の段階で告知するのこそ正解です。
ついでに言えば、これをすることで、キャストが「直前まで告知してませんでいた!」というのも確実に防げます。
さっき作演のSさんと電話でちょっと打ち合わせしましたが、「キャストどうしよう」という話になったので「それを決める会議をもう売ってしまおう」と提案して、近日に企画会議を撮影してみます。
このnoteでももちろん共有するので、メンバーさんは大いに助けてください。
#とりあえず1000円を僕にあずけてください
文章もいいけど、動画でしか伝わらない熱がきっとあるので、暑苦しい会議にしてみます。
■感謝の返し方
いつもnoteでは経営色ゴリゴリの記事しか出さない僕ですが、そもそもなぜ演劇業界と絡むことにしたのかというと、「若い時に一番初めにチャンスをくれた業界」だからです。
僕が初めて舞台音楽を手掛けたのは21歳くらいだった気がします。
年を重ね、資金繰りの悲惨過ぎる小劇場界を見限って離れました。
いつか恩を返したいと思っていましたが、僕も小さいチームのリーダーになり、優先順位がガラッと変わってしまった。
恩人がもう一人で歩けなくなっているのを知っているのに、ずっと置き去りにしてきました。
ぶっちゃけ毎日死ぬほど忙しいですが、もうそんな事は言ってられません。
一緒に死ぬか、一緒に生き抜くか、どっちかでいいと思っています。
頑張りましょう。
ぼくは誰よりも頑張ります。
本日のいとかずでした。
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