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岡村隆史が面白くなる条件から考えるANN木曜2部の井口理

先日、ANN木曜2部 King gnu 井口理のオールナイトニッポン0の終了が発表された。
ANN木曜1部、岡村隆史のオールナイトニッポンのヘビーリスナーの私からして、この終了発表はとても残念なものであった。

岡村隆史の面白さが発揮される条件として、『程よく舐められている』ことは必要不可欠である。
この条件は岡村隆史の担当番組、めちゃイケやチコちゃんでも多く見受けられる。
分かりやすいのは、めちゃイケのオファーシリーズで代役として登場したキングコング梶原さんやダンス企画のゴリさん。チコちゃんで岡村さんに毒づくカラスのキョエちゃんもこの類に入るだろう。
本来は下の立場である人物が上の立場である
岡村さんに強く当たり、そこから生まれる反発力で笑いを生む。これが岡村隆史が中堅芸人からベテラン芸人になるにつれて編み出した笑いの鉄板パターンだと思っている。
(しかし、生粋のキレ芸人ではない岡村に対し、どの程度強く当たるかは難しい所ではある)

近年の岡村隆史でいうと、もう一つ。
『嫉妬が生まれる』というのも条件に含まれるかもしれない。
南キャン山里さんの結婚を受け「こんな勝ち方ある?」と嘆き、オードリー若林さんの結婚を受け、「それはないぜ」と言い放つ、独身芸人の哀愁。これこそ40代後半に差し掛かった独身風俗紳士 岡村隆史だからこそ生み出せる笑いではないだろうか。

そしてもう一つ。
『笑われる』ということ。

20代の岡村隆史は時折「笑われるのは嫌だ、笑かしたい」という発言していた。しかしどうだろう、近年の岡村隆史からはその傾向は見られない。

むしろ笑われることに対して関して寛容になり、自らから笑われに行く、新たな魅力の扉を開いたようにも見える。アローン会や熊田さんを自らネタにするところからもその傾向は伺えるだろう。

つまり、芸人としての岡村隆史は、
❶程よく舐められている。
❷嫉妬が生まれている。
❸痛い所を突かれて笑われている。

この3つの条件下に置かれた時、最も魅力が引き出されると言えるだろう。

こう考えると、この1年間木曜2部パーソナリティを務めてくれた井口理さんは岡村さんを活かすという面で見れば最高の人選だったように感じる。

若者から絶大な支持を受ける新進気鋭のバンドボーカルはこの1年間、ベテラン芸人岡村隆史に対し、躊躇をすることなく、愛のあるちょっかいを出し続けた。
毎週OPトークで「あのちっさいおじさん、何なんでしょうね」と程よく舐めた発言をし、紅白出場やaikoとのデュエットで嫉妬を与え、グミジジイと小馬鹿にすることを徹底した。
その結果リスナー、スタッフ、そして岡村さん自身の心を掴んだ。
私はその姿に木曜ANNの理想形を見た気がした。

岡村隆史のANNリスナーとして、この1年間岡村さんを弄り続けてくれた井口さんには本当に感謝したい。1年間、面白い放送を本当にありがとうございました。最後まで聴き続けたいと思います。

そしてこの春から新しく2部に入る、水溜りボンドさん。ANNの大先輩であり、大物芸人でもある岡村隆史に遠慮はいりません。臆することなくガンガン弄ってほしいと思っています。YouTuberという新たなジャンルからの挑戦、木曜1部のリスナーも応援しております。

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