ETV特集「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~」
小学生の語り方、特に詩の語り方の表現力に、まず驚いた。
恥ずかしいとかはなく、表現することにすごく力がついている。
とても美しいと思った。ありのまま、演じているのだけどそれがわざとらしくなく、心からの表現になっていることが
はっきりわかる。
あの間、視線の動き、すばらしい。
そこを卒業した20歳の少年は苦しんでいた。
その学校を夢の国だという。すべて手話で話せた。いいたいことが仲間に伝えられた夢の国。
そこを出て、働き出したときそんな世界はどこにも存在しないことに気づく。
もう戻れない。
カズオイシグロのわたしをはなさないでを思い出した。
サンクチュアリ、マイノリティーがあつまり、絆を深め、そのあとちりぢりになっていく。
どこにでもあると思っていたものは、本当に奇跡の瞬間だったことにあとになって気づく。
とても切ない。
でも県立高校に行った女の子は、人生を前向きにとらえて楽しんでいた。
そのまま、強くすすんでいってほしい。
2019.09.27追記
イタリア賞という賞があって、この番組が受賞したそう。ほんとうに子どもたちがいきいきとしてて、健康に自己主張してて、ステキな番組だから、またその印象が鮮やかに蘇ってうれしい。
社会に出て苦労していた男の子も、健康に生活していたらいい。
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