いとバイ通信41 自然食 書籍紹介3

いとバイ通信41   自然食 書籍紹介3

2020.7.30(木)

「病気を寄せつけない賢い生き方」
著者 リュック・モンタニエ博士  イースト・プレス

著者はエイズの研究者でノーベル医学・生理学賞を山中教授の4年前に受賞された方です。私は自然食関係で40数年仕事をしてきて何を食べることが人間の健康にいいのかをずっと考え続けてきました。この本はたまたま本屋で見つけ読んだところ今まで自分がもやもやしていた事柄を言い当てていたのでびっくりしたのでした。

長年健康と食の関係は難しいと思ってきたのがこんなに単純な真理(と私は思う)だったのだと確信したのでした。それがこの本の主題(だと思う)である「寿命をまっとうしたい全ての人の敵「酸化ストレス」」の問題でした。本自体は2008年に書かれているのですが今起こっている新型感染症が世界に流行することを明確に予言されています。

酸化ストレスとは身体の中で活性酸素が増加することによってもたらされます。酸素の原子や分子には通常1対(つまり2個)の電子がありますが例外はありますがそれが1個になった状態のことを活性酸素と言います。電子が1個足りないので周辺から1個とってくることになります。

活性酸素がたくさん発生すると酸化ストレスとなります。言い換えれば体をサビさせることになります。この酸化ストレスの状態はガン、心臓病などが発生する環境を作り出します。活性酸素はどうやって発生するのでしょうか。

人間のエネルギー代謝は蓄えた糖分を燃やしてエネルギーに変えています。エネルギー代謝を自動車に例えると細胞の中にあるミトコンドリアがエンジン、糖分は燃料、排気ガスが活性酸素に例えることができます。つまりエネルギーを使うほど排気ガスである活性酸素も発生するということです。

エンジンの役目をするミトコンドリアは細胞よりも早く老化するようです。ミトコンドリアが老化すると中古車エンジンのように排気ガスが多くなります。ですから年齢をとると活性酸素は多く出ることになります。

活性酸素は「老化」の原因でガンや心臓病などの根本的な環境を作り出します。また活性酸素は免疫力にも悪影響を与えています。そこで必要なのは酸化ストレスを抑える食べ物である抗酸化物質を多く含んだ食べ物です。

抗酸化物質を多く含んだ食べ物とは何でしょうか。野菜や果物の植物です。なぜかというとその原理は次のようなものです。植物は光合成で酸素を作っています。植物自体もエネルギー代謝で活性酸素を発生しています。自分の光合成で作った酸素で酸化してしまうと枯れてしまいますからそれを防ぐために植物には抗酸化物質をつくる能力が備わっています。

その抗酸化物質を植物からいただこうということなのです。例えばごぼうは大きな葉っぱがたくさんあります。私はたくさん光合成をやっているのではと想像しています。だからなのかごぼうには強力な抗酸化物質がたくさん含まれているのです。特に皮の部分に多いので皮ごと食べることをお勧めします。

この本は主に酸化ストレスについて書いてあるのですが私たちの実生活にもすぐ役立つ食の原理だと私には思えます。

※ 「#いとバイ通信」のブログにこれまでいろいろ書いてきています。ぜひご覧ください。

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