新型コロナを社会学の教材( アメリカ)

私の見方(私の最後の講義のつもりで書いた)

アメリカ

20.3.24yahoo!ニュース  ニューヨーク共同
ニューヨークタイムズ電子版によると米国の新型コロナ感染者は約4万3千人。死亡は少なくとも559人。ここ数日における激増は信じがたいものがある。これまでトランプ大統領の天才的セールストークに引き付けられていた人々は数日前まで大丈夫アメリカは適切に対処できるといういつものトランプトークに安心していたに違いない。

この数日で株価は暴落し、先の見えない感染者の拡大に呆然としている米国人が思い浮かぶ。米国は世界的統一課題である(と私は思う)新型コロナに世界では最も遅く立ち向かうことになった。中国に比べれば3か月も準備期間をもらったことになる。

人類が初めて対処するウイルスもこの3か月間の間にこのウイルスの正体も徐々の明らかになろうとしていた。だからアメリカは万全な備えでこのウイルスに立ち向かうのではないかと私は少しは思っていた。しかし全く準備をしてなかったような状況にびっくりしている。

たぶん米政府は国民の真剣な心構えが大事であることも危機感も伝えてこなかったのだろう。トランプ大統領は自らの選挙を優位に進めることばかり考えているようで新型ウイルスへの3か月間ももらった準備期間を全く有効に使わなかった。

なぜこんな人が民主的な選挙で大統領に選ばれたのだろうと不思議であったが多分今回のことで彼の真実の姿が多くの人たちに見えてきただろうと思う。大きな痛みを持ってしか大衆には真実が見えないのかと思わざるを得ない。

これでトランプ再選は無くなったと私は思っている。なぜなら彼が多くの人たちを引き付けた株価高騰も一瞬にして元に戻り無くなったことと彼の人々を騙す手口が今回の対処で明らかになっていくと思うからだ。

今回の統一問題である新型ウイルスは世界のすべての国に平等に出題されている問題である。だからこの問題だけは世界が一丸となって解決するしか解決方法はないのだと思う。それを次元の違う通常の政治駆け引きにしたらいけないのだと思う。トランプ大統領は国民にウイルスについて語る際に「中国ウイルス」と言って中国を非難したが、この行為はどう考えても一分の必然も発見できない。

多分米国に関しては次の大統領を待つしか方法はないのだろう。今回の感染症は人類が一つのウイルスを克服するというたった一つの目標に向かえる課題であったが、アメリカのためにその機会を逃したのかもしれない。アメリカは皆保険も潰しているのでこの感染症でその代償を払わなければならない立場になってしまったと思う。その後の話では新型コロナの治療に関しては米政府が全額負担することになりそうだ。こんなことがなければ目が覚めないのかと悲しく思う。対照的だったのがドイツのメルケル首相の演説だった。


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