いとバイ通信48  食用油の実態

いとバイ通信48  食用油の実態

2020.8.18(火)

前回調味料は基本的な食材なのでそこから考えようとお話ししました。また各食品が安全でない理由はそれぞれの食品ごとにあると言いました。それで調味料の品目ごとに実態をお知らせします。今回は食用油です。

食用油

食用油には「サラダ油」と「てんぷら油」がありますが違いは明確ではなく製造元が勝手に名称を決めているようです。

原料はナタネ、大豆、コーン、ゴマ、マスタード、オリーブなどがあります。単体の場合は原料の名の油となりますが原料名が名前になっていない場合はブレンドされています。ブレンド油にほとんど登場するのは大豆油です。これらの原料の大半は輸入穀物です。

食用油の抽出法には大きく分けると溶剤抽出法と圧搾法があり溶剤抽出法が最も使われています。

溶剤抽出法の溶剤としては主にノルマルヘキサンが使われています。これは石油系で揮発性の高い物質です。原料に溶剤を混ぜることによって原料に含まれる油分が溶剤に溶け出します。熱を加えると溶剤は揮発するので油分が残るという方法で油を取り出します。溶剤へは原料のほとんどの油分が溶出しますので油分が少ない大豆などの抽出には溶剤抽出は欠かせないものとされています。

圧搾法で絞った油を「一番搾り」と言います。圧搾法には2通りの方法があって1つは原料をそのままおもりをかけて絞り出します。絞った油には不純物が少なくこれは最も原料の油分を純粋に近い形で取り出せる方法です。2つ目はスクリュー式プレスと言って過熱した原料をらせん状のプレス機で絞り出すものです。不純物が混じった油なので精製過程が必要です。

圧搾法は原料の栄養素が失われにくい抽出法なので自然食ではこの圧搾法を用いた食用油が扱われます。

食用油の原材料には種子類が多く原料が大量に必要なためにほとんどが外国産のもので賄われます。より安全と思われる原料を追及しても油用ではなく食用に使われますから油の原材料の安全性の追求は日本ではほぼできないのが現状です。それでも強いて言えば遺伝子組み換え作物かどうかの違いは追及できる観点です。

遺伝子組み換えの問題を大豆の例で考えてみます。日本は大豆を使った食品があふれています。みそ、しょうゆ、納豆、豆腐など私たちの食卓には欠かせないものばかりです。食用分の大豆は25%の自給率ですが油の原料となる大豆はほとんど外国産のものが使われていると思われます。輸入先の主な国はアメリカ、ブラジル、カナダです。

これらの広大な農地では超大型のトラクターで農作業が行われます。作物は雑草と成長が競争になります。その雑草の対応がこれまで難しいとされていました。そこで作物の遺伝子を除草剤に耐えられるように組み替える技術が使われるようになりました。この作物を植えて上から除草剤を散布しても作物は枯れません。最近このラウンドアップという除草剤はWHOが発がんリスク一覧表に加えた農薬なのです。

そんな遺伝子組み換え大豆がたくさん使われている国が日本なのです。

※ 「#いとバイ通信」のブログにこれまでいろいろ書いてきています。ぜひご覧ください。

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