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🎻オケおじ理事の鑑賞記📖#6

どーも、オケおじ理事です。今回は東京フィルハーモニー交響楽団の「休日の午後のコンサート。」に足を運びました。〈よくばりヴァイオリン〉と題された今回のソリストは我らが松田理奈さん。指揮は出口大地さんでした。

第97回休日の午後のコンサート

2023年6月11日

東フィルの人気シリーズ「午後のコンサート」は、東京オペラシティコンサートホールの3階席まで満席でした。指揮者による曲の解説とソリストのコメントが、クラシック音楽を分かりやすく身近なものにしてくれるからでしょう。

コンサートはとにかく楽しい構成でした。まず、ハチャトゥリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」の「剣の舞」で聴衆をガツンと打ちのめします。そして松田さんが登場し、弦楽合奏のヴィヴァルディの「四季」から「春」、チャイコフスキーの協奏曲第1楽章、メンデルスゾーンの同第3楽章を演奏。後半はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と、誰もが一度は聞いたことのある旋律が次々現れる“いいとこ取り”のプログラムでした。

指揮者のお話と名曲のプログラムで人気を博している「午後のコンサート。」

松田さんの演奏は、やはり秀逸でした。寸分の狂いもない安定感に作曲家への愛情が覆い重なり、何十回も聴いた協奏曲が新鮮なのです。「そこまで歌うか!?」というほど美しい音色が体内に入ってきました。クラシック音楽の奥深さは計り知れませんね。同じ曲を何度も“体験”することで、また新たな発見があるのです。それもこれも指揮者とオーケストラ、そしてソリストのお陰ですから、感謝しかありません。

マエストロ出口さんはハチャトゥリアン国際コンクール指揮部門で日本人初の1位に輝いた逸材。この日はハチャトゥリアンに始まり、同じバレエ音楽「ガイーヌ」から「レスギンカ」のアンコールで締めました。松田さんのソリストアンコール、イザイの無伴奏ソナタ第3番のバラードも含め、とても“美味しい”コンサートでした。松田さんが7月1日に演奏する「三大ヴァイオリン協奏曲の饗宴」が楽しみです。