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イラスト お仕事のご紹介

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今回は、イラストのお仕事をご紹介させていただきます。
こちらは先日、印刷できて依頼者さんの元へ届いた自費出版本です。
私は表紙と裏表紙のイラストを描かせてもらいました。

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文庫サイズで、モノクロ印刷です。


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イラストを描くにあたって、まずは(当たり前ですが)小説を全部読ませていただきました。そして私の中で「こんなイメージではどうだろう?」というラフ案を描いてから、依頼者さんと打ち合わせをします。

どの仕事でも、ラフ案は最低3点、だいたい4点ほど出させていただいています。2年ほどイラスト制作をお仕事としてやってきて、ちょうどいいと感じるようになった点数です。

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そう、だいたい4点までなのですが……小説の表紙というのは、とても難しい……。
同じ内容でも、それをどうアピールするのかは幅が広い。
今回の作品も、どの層の目を惹こうかなど悩みに悩んで、結局8点ほどになってしまいました。

そして、話し合いで決まったのは「この絵のかんじで、こういう構図にして……」という、どれでもない案。こういうふうに、どれでもない案に転がることも多いです。
描いている私は「この中なら、この案がいいんじゃないかな」と思ったり「明るい/暗い雰囲気がいいかな」なんて考えているのですが、その考えが依頼者さんと一致することは稀です。最初から、自分の案のとおりに進むことは無い、くらいに考えているんですよね。だから案件によって絵柄も画材も様々です。

商業出版で、とにかく「売れる見た目が第一!!」ということなら、作者の方の好みよりも、売れるかどうかを優先すると思います。

けれど、昨年制作した『月の導き』同様、自費出版のこちらの本でも、作者(依頼者)さんの思いを優先しました。


「トーン(漫画で使われるドット)みたいな表現なしで、パキッと黒一色で描いてほしい」という要望も、そのまま反映しています。

イラストレーターとしてのwebページでも書いているのですが、私は制作にあたって対話を重視しています。
以前、納期が短い依頼を受け、依頼者さんと十分にお話ができず失敗してしまったことがありました。

現在は、納期が十分でない場合はお断りさせていただいています。

イラストを描く能力ももちろん必要なのですが、個人の方からの依頼の場合は、それに加えて編集的な能力が必要だと考えるようになりました。その方の思いや意図を聞き、制作していく。名刺やチラシのご依頼だと、キャッチコピーなども一緒に考えたり……。

私の場合は、編集的な部分も苦手意識なく、伸ばそうといういう気持ちになれているので、こういうお仕事は性格に合っているのかなと思います。


興味をもっていただけた方は、何かの折にイラストが必要になりましたら、思い出していただけると幸いです。


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