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“ギガビッグマック”を食った話。

 どうも皆さんこんにちは。好きな食べ物はワッパーの、いとーです。我が愛媛県にはバーガーキングはないのですが、17の時に関空で一人で食ったワッパーが衝撃すぎて、今でも覚えています。思えば、あれが出国前最後の食事だったのですね。若いなぁ。

 さてさて、バーガーの話は置いておいて。今年もこの季節がやってきたのです。

 え?話が置かれてないって?気のせいです。

 そう、グランドビッグマック。マクドナルドの押しも押されぬ大看板商品、ビッグマックの派生商品として毎年現れる期間限定の雄。少し小さく可愛くなったビッグマックJr.、そして縦じゃなくて横に幅を広げてきたグランドビッグマック。そう今は、かつてのメガマックを彷彿とさせる巨大バーガー攻略期間であり、日本中が歓喜し、感謝し、勇み立つだろう週なのです。そしてそして、そんなキャンペーンの中、さらにヤバいのがこいつ。

 ギガビッグマック。マクドナルドの圧倒的な物量を持ってしても、期間限定の数量限定。その質量たるやグランドビッグマックの倍。ビッグマック換算で言うと…何倍だ?ビッグマックファンは計算ができないのです。

私はこの時期になると必ずマクドナルドを訪れます。ビッグマックファンとして外せない、と言うわけではないけれど。(そもそも私はフィレオフィッシュ党)ただ、目の前にある巨大なそれにただただ挑みたかっただけなのです。

と、言うわけで食ってきました。

今回用意したのは右からビッグマックJr.、グランドビッグマック、ギガビッグマック。いつものビッグマックは買い忘れました。すみません。3つ並べると壮観です。注文した時はマックのお姉さんたちが若干引いてました。こんなことするのYoutuberでも今時いないか。

 上から撮るとこんな感じ。Jr.の可愛さが際立つ結果になりました。かわいい。

 そして実食。ビッグマックJr.からいただきます。ビッグなのにJr.という違和感。Jr.がビッグなら違和感ないのに…という下ネタもそこそこに。開けてみた感じ、ビッグマックのパティが1枚になっただけ、って感じ。小さくて可愛く見えるんだけど、フィレオフィッシュと比べたらそこそこでかい。でもかわいい。(画像は人道的理由で掲載自粛とさせていただきます。)
 いざ一口…うまい。パティは減っても存在感は減らず。あのビッグマックの味がそのまま味わえる。マクドナルドならではの突き抜けたジャンキーな味。そして、ビッグマックソース。
 ビッグマックソースとは、ビッグマックに使われている秘伝のソースなのだが、これがうまい。ビッグマックの味の根幹を成し、世界でファンを獲得し続ける最大の理由。それがビッグマックソースである。”ビッグマックソースはビッグマックにしか使ってはいけない”という掟もあった。ビッグマックJr.、君はまがいもなきビッグマックだ。この美味しさと手軽さ、そして見た目のかわいさ。タピオカと相違ない。これは女子高生に人気間違いなしだろう。
 とは言え、私にとっては物足りない。俺は女子高生じゃねぇ!松本潤なんだよ!と殻を投げ、私はその隣に目を向けた。

 続いては、グランドビッグマック。高さこそ変わらぬが、注目すべきはその幅。背を高くするのはメガマックで懲りた。しかし違う大きなものを作りたい…マクドナルドが辿り着いたのは、バーガーを文字通り”太らせる”ことだった。
 このビジュアル、どこかでみたことあるなぁ、と思ったら、ヤフオク!ドームでした。今はPayPayドームになってるけど、僕がみたときはヤフオクドームだった。(グランドビッグマックの写真はアメリカの陰謀で消されてしまったので自粛させていただきます。)

グランドビッグマックイメージ図

 味の感想。ジュニアもグランドもさほど変わらん。ビッグマックソースおいしい。

 さて、ここで諸君に問いたいことがある。”ビッグマックとは何か?”だ。ビッグマックの定義である。昔であれば、ビッグマックとは、”ビッグマック”であった。しかし、メガマックを皮切りに現れた昨今のビッグマックのJr.化、グランド化、そして、ギガ化において、ビッグマックについて再定義する必要があるのではないか?という問いだ。
 とは言っても、その答えは既に出ている。そう、ビッグマックソースの有無だ。マクドナルド最大の謎であり最終兵器。マクドナルドをここまでワールドワイドにした影の立役者でもあるこのソースが使われているかどうかで、それが”ビッグマック”であるかどうか定義できるだろう。この理論で言えば、メガマック、ビッグマックJr.、グランドビッグマック、ギガビッグマックは”ビッグマック”であり、クォーターパウンダーシリーズはビッグマックではない。実にシンプルだ。私は何の話をしているんだ。

 今度こそ話を戻そう。今回の主役。ギガビッグマック。グランドビッグマックの太さにメガマックの高さが加わった、まさにこれ以上ない”キング”。その高さは、建築法スレスレ。太さも1.5倍近くなったおかげで、固定資産税もマシマシだ。そんなことはどうでもいい。大事なのは味だ。一口食ってみよう。
 …押し寄せるのは、肉。あの、マクドナルドのビーフパティの味が、口を瞬く間に占領する。レタスは?チーズは?ピクルスは?ビッグマックソースは? ない。いや、正確にはすぐに消えてしまった。口に含めた瞬間は、レタスのシャキッとした食感、チーズのコク、ピクルスの絶妙な酸味が感じられるが、それを一瞬にして肉の重厚感が吹き飛ばす。通常のビッグマックでは上手く奏でられていたハーモニーが、ギガビッグマックではパティがそのバランスをブチ壊していた。
 …しかし、何故かそれはウマかった。理由はわからない。バランスのバの字もない食べ物なのに、食べる手が止まらない。食べているうちに崩れて来て、ソースで手を汚しながらでも、ガツガツ食えてしまう。これぞ、マクドナルドの魔法である。(写真は、グロテスクなシーンを含んでいるため、掲載自粛とさせていただきます。)

ペロッと3つ食ってしまったが、普通の人はやめといたほうがいい量とカロリーなので、辞めといてください。ってか、自信がない限りギガは食わん方がいいです。ブチ壊された、しかし美しい不協和音(あえてハーモニーと呼ぶべきかもしれない)を感じてみたい方は是非。

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