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【久山染工】 出展社インタビュー #1 @TEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SS

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久山染工について


久山染工は、京都で約30年続くハンドスクリーンプリントの染工場です。手作業ならではの「にじみ・ぼかし」などの職人さんの技術によって作り出される唯一無二の表情が最大の魅力につながっています。染料のプリント以外に、ボンドやオパール剤、箔などを使用した加工も施しており、生地の複合的な見え方を追求し、魅力的な生地づくりをされています。また、2019年に9Mというファクトリーブランドを設立し、手捺染で作られた生地を最大限いかしたアパレルラインを展開されています。9Mのデザイナーであり、久山染工の営業部長でもある吉田さんにインタビューさせてもらいます。


今後取り組んでいくこと

生地を見るだけでワクワクと想像が広がるような面白い表現を続けていきたいそうで、吉田さんは次々と新しい表現や開発にも挑戦されています。また、それらの生地を9Mでは服の形でも広く伝えていきます。グラフィカルでファッション性の強い生地見本が多いですが、服地に限らずさまざまな用途に合わせた生地づくりにも取り組んでいるのが印象的でした。ショールーム会場のテントの生地も久山染工さんでプリントと撥水加工されたものでした。

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思い入れのある生地について

出がらしの珈琲を乾燥させて、布の表面に付着させたザラザラと独特の凹凸のある生地です。珈琲による消臭効果を機能として加えた全く新しいファブリックです。これも同じ捺染工場で加工していると聞いて驚きました。ショールーム会期中に追加され展示されていましたが、用途はまだ索段階。経年変化した石壁のような、洞窟の壁のような雰囲気です。壁紙とかに採用されてもおもしろそう、と想像が膨らみます。

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見ていただく方へのメッセージ


手作業でプリントを施しているため、生産効率は機械プリントには劣りますが、手作業でしか出せない表情やオリジナリティを求める方には是非見ていただきたいです。手作業の小ロットで対応できるからこそ、新しい生地づくりにも挑戦しやすいので、面白いアイデアを片手に実験的な生地開発を一緒にしていきたいです。

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書き手 TEXTILE JAPAN SHOWROOM運営スタッフ 宮田能吾 


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