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【タキヒヨー(1751LAB)】 出展者インタビュー #7 @TEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SS

タキヒヨー株式会社


1751年の創業から270年続くタキヒヨー株式会社は、日本の繊維産業の歴史と共に歩んできました。創業当時は着物の生地を扱う問屋として、戦後は服地を扱うようになりました。現在は、国内の百貨店や海外ブランドなど、幅広いシーンに向けて生地を企画、製造、販売されています。

そんなタキヒヨーさんの創業年の「1751」を冠につけたテキスタイル開発事業部が「1751 LAB 企画開発研究所」。通称 "1751LAB" として活動しています。1751LABでは「1751 FACTORY」という自社工場を愛知県一宮に構え、世界的に希少な英式紡績機を活用した糸作りからの生地開発に取り組まれています。


1751
FACTORY


英式紡績機は100年以上前に開発された紡績機で、不揃いで味わい深い素朴な糸を作ることができるのが魅力です。時代と共に機械化が進み、現代の紡績機だと均一な糸・細く綺麗な糸をスピーディーに作れるようになりましたが、逆に旧型の紡績機の持つ"味のある糸"を作る機械が少なくなってきています。その糸の価値を残そうと生産背景を承継し、稼働し続けているのが「1751 FACTORY」となります。

また、繊維を混ぜ合わせて束にするカード機を工場に導入したことで複数の天然繊維を掛け合わせることができるようになりました。ウールにアルパカやリネンを混ぜたりと、新しい糸開発もできるようになり、他にはないテクスチャーを作り出しています。まさに企画開発研究所です。大企業のバックボーンがありながら、産地の職人技のノウハウをしっかりと蓄積してきたのが、1751 LABの最大の強みです。

展示生地について


生地に独特の深みのある混紡素材、織物企画のノウハウに裏付けされた組織変化、交織など、海外のメゾンブランドからアウトドアブランドなど幅広いジャンルを取り扱うチーム1751LABであるからこそ、さまざまな引き出しをお持ちです。そして英式紡績の糸づかいならではのふくらみのある生地はぜひ直接触っていただきたいラインナップです。


書き手 TEXTILE JAPAN SHOWROOM運営スタッフ 宮田能吾

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