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【POTTENBURN TOHKII 中島さん】デザイナーインタビュー #8 @TEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SS

続いてのデザイナーさんへのインタビューは、POTTENBURN TOHKII (ポッテンバーントーキー)の中島さんにお話を聞かせていただきました。

自分の中に潜むつぼ(pot) のなかの宇宙(天 ten) が
バーンとはじけている(burn)という意の造語。


このリズミカルなブランド名の由来を知り、ワクワクしながらインタビューに挑みました。


アイデアソースは日常にある

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森澤 : インタビューよろしくお願いします。ポッテンバーントーキーと言えば、ネットのような独自テキスタイルが印象的ですが、こちらはどのように生まれたのですか?

中島 : ブランドをはじめた時に『自分が何が好きかなぁ』と考えていたら、ホームセンターにある鳥よけのネットにときめきを感じることに気がつき、そこからネット素材にフォーカスしていきました。

森澤 : 緑色のビニールのような質感のネットですよね?

中島 :  そうです。それを綿や麻などの天然素材で編んで服にできたらかわいい柔らかさになるんじゃないかと思って、京都のメッシュ工場さんにご相談にいきました。

森澤 : アイデアソースが日常にあるんですね。

中島 : 鳥よけのネットやサッカーゴールなど "普段目にしてるものがちょっと色や素材を変えるだけでこんなに見え方が変わるよ" という変化で人を驚かせたいというのがあります。日常のものだけどみんなが気にしていなかったことに気づいてもらうというようなお題をいつも考えています。

森澤 : ポッテンさんのTwitterを見ていて、不思議な写真が多いので今のお話を聞いて納得しました。あとホームページのトップのコマ動きの動画もおもしろかったです。回ってるやつです。

中島 : 海外の方に言葉で説明せずにブランドの面白さを知ってもらいたいなと思って、生地ができるまでのアイデアなどを動画にしていったのがきっかけです。



森澤 : 楽しい動画が多くて、さかのぼって色々見ました。

中島 : ありがとうございます。私は「服を作りたい」よりも「人を喜ばせたい」が先にあって、その表現手段として服がメインになっていますが、これからもいろんな表現をしていきたいと思っています。

森澤 : 何か他にも考えてる表現方法があれば教えていただけますか?

中島 : 最終的には巨大な迷路をつくたいと思っています。例えば迷路にクイズがあって進んでもらった先に、その人のための部屋があったり、服があったり。そこに行くまでのわくわくを作りたいという感じです。そのわくわくがメッシュ素材もそうだし、他にもなにかないかなぁって常に探しています。

宮浦 : 見たことのない素材と出逢うとわくわくしますし、それが服になるともっとわくわくしますよね。未知のものにわくわくします。

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森澤 : 六甲山でイベントやるというニュースも見ましたが、どんなイベントをされるのですか?

中島 : そうそう、六甲山に新しくできたスペースの方にお声がけしていただいて、『六甲の山頂でイベントするなんておもしろい!』と思って準備してきました。イベントは都会でやるのもいいけどとことん遠くて行きにくいのも面白いと思いました。新しい秋冬のコレクションの展示と、春夏アイテムを一部販売する予定です。

5 /28Fri~30Sun 神戸六甲山 ロコノマド  
兵庫県神戸市灘区六甲山町西谷山1878−48
10:00~17:00(最終日16:00まで)
要予約制
https://airrsv.net/pottenburntohkii/calendar

※イベントの最新情報は公式サイト/インスタグラムをチェックください


産地との関わり

宮浦 : 素材づくりで、中島さんが大切にしていることを教えていただけますか?

中島 : いままでにないものを工場さんと一緒に作りたい、職人さんと一緒にアイデアを練りたいというのがあります。そしてそれが工場さんにとっても新しい開発や発注に繋がれば嬉しいし、私も少しでも多く買わせてもらいたいと思っています。

森澤 : Win-Winな関係がいいですね。

中島 : はい、開発途中でご迷惑をおかけすることも多々あるのですが、時間をかけながらもしっかり恩返しできるように頑張っていきたいと思っています。

森澤 : 開発段階のプロセスなどもSNSを通じてチェックさせていただきたいと思います。中島さん、インタビューのご対応、貴重なお話をありがとうございました!



デザイナーさんと職人さん、お互いの感性がぶつかり合ってこそできる日本のものづくりのおもしろさに改めて気付くことができました。

素敵なインタビューの機会を提供してくださった糸編の宮浦さん
そしてポッテンバーントーキーの中島さん、ありがとうございました!


書き手  TEXTILE JAPAN SHOWROOM 2022SS 運営スタッフ 森澤

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