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【八田経編】 出展者インタビュー #9 @TEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SS

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八田経編株式会社の八田さんと佐保さんにリモート取材にご対応いただきました。

企業について


八田経編株式会社さんは、1949年に工場の操業をはじめられた歴史ある経編工場さん(会社設立は1965年)で、福井県鯖江市とあわら市にある二つの工場で生地を作っています。経編の中でもトリコットとダブルラッセル(※)を得意とされていて、特にダブルラッセルはランニングシューズのメッシュの部分やベッドのクッション材などで活用される生地を生産されてきました。高密度のダブルラッセル機は世界でも数少ないそうです。

※経編の編み方の一種。専用のダブルラッセル編機を用いて製造する。3層構造の特殊な生地。

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経編について

生地の構成は大きく織物と編物の二つに分けられます。織物はタテ糸とヨコ糸が交差して作られる組織ですが、編物はタテ糸、ヨコ糸のどちらかだけで構成されています。ヨコ糸のみで構成される緯編は一般的にニットと呼ばれ、織物に比べて伸縮性がありほつれやすい特性があります。経編はタテ糸同士がジグザクに編まれるため、タテのつながりとヨコのつながりがあり、織物より伸縮性があり、緯編よりも丈夫でほつれにくい特性があります。

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出典 : 八田経編株式会社の公式サイト


出展生地について


こちらの生地は、目が細かいハイゲージのダブルラッセルを最大まで度を詰めた品番です。ローゲージが多いダブルラッセルですが、ゲージが細かくなればなるほど経編特有の筋が目立ってしまうため、あまり作られることがありません。職人さんの長年の経験から機械を調整し、筋が見えなくなっています。また、旧式の編機を使用して編むことでしなやかでふんわりとした風合いを作り出しています。カチオン可染糸を使用し、表裏で色を染め分けているためリバーシブルで使用することができます。


通常の経編機では制約上、作ることができない大きなピッチで編まれたダブルラッセルの生地になります。電子的に組織パターンが作ることのできる機械でメッシュをずらし、部分的につなぎ合わせながら編む特殊な構造となっています。通常は表・裏・つなぎの3層構造で作られていますが、表裏の重ね方のパターンを変え、全く新しい編み地を開発されました。


こちらはダブルラッセルのつなぎの糸をスライスし、起毛したような表情の生地になります。織物のベロアを作る手法と同様で、毛足が長い生地も作られています。毛足の糸が編み込まれているため抜けにくいのも大きな特徴です。また織物より薄く伸縮性があるため、さまざまな用途に展開できる生地です。

差し替え工場内



見ていただく方へ八田経編さんからのメッセージ

リモート取材に対応してくださった八田さん(左)と佐保さん(右)さん。

八田++_アートボード 1


経編は無限の可能性を秘めた生地だと信じています。ぜひお求めになる生地のアイデアをお気軽にご相談ください。当社がこれまで作ってきた数多くの生地サンプルと培ってきた開発力で、お客様のお悩みを解決できれば幸いです。


書き手 TEXTILE JAPAN SHOWROOM運営スタッフ 宮田能吾






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