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「産地の学校」の産地校

4月27日、フルコース説明会という初の試みとなるイベントを行った。「産地の学校(東京校)」「遠州産地の学校(遠州校)」「ひろかわ産地の学校(広川校)」「ベンベルグラボ」の各事務局スタッフが勢揃いして、プログラムの説明を全力でさせてもらう時間となった。

その地域のプログラムはその地域に住む方だけを対象にしているわけではなく、静岡や長野や群馬から東京校に通ってくれる方もいるし、東京や愛知や京都や神戸や広島から遠州校に通ってくれる方もいる。

今回の説明会では、それぞれのプログラムを比較して知りたいという声も多かった。

東京でのプログラム(東京校・ベンベルグラボ)と、産地校(遠州校・広川校)の内容の違いについて簡潔に書き記しておきます。

ちなみに産地の学校(東京校)のイメージとして使わせてもらうことが多い画像がこちら

山の上にある機屋さんの入り口から撮らせてもらった画像。工場に1歩入った時に広がる、ちょっと未知で神秘的な世界観。ノコギリ屋根から優しい光が降り注ぎ中。遠くの織機の前にいる職人さんとの距離も独特で、「ここから学んで行ってこの距離を縮めたい。」というような感覚を表すような。実際こちらの工場に初めてお邪魔した時に、携帯の電波が圏外になって焦った。

そして「遠州産地の学校」のイメージとして使わせてもらった画像たちが以下。

距離感の違い。産地校は工場が教室となり、職人さんが先生となってもらって、機械の前で話をしていく。産地校と東京校との一番の違いは、この立ち位置、視点、距離感と言えると思う。東京校は俯瞰して幅広く産業を体系的に学びたいという方のニーズに合っていて、産地校はその産地のことをよりズームインして学びたいという方のニーズに合う。

上の画像で言うと、産地の学校・東京校では1つ1つの機械パーツの名称や、パンチカードの仕組み、テンプル(織機のパーツ)の話やドビーの種類、織機の動かし方の話までは深掘りしない。

この集中型の学びが、目から鱗となりデザイナーや生産管理の方の視野をグッと広げることがあると思うし、テキスタイル企画をしている方にとっては普段は立ち会わない発注後の世界を学び重ねることになる。"今更聞けないけど聞ける場"にもなると思う。これから職人になりたいと考えている方には、とても良い体験時間になると思う。

一番の違いについてはこんな感じです。全てのプログラムは全力で内容を高めているけど、内容と方針が異なる。

だからこそ、ディープに思い切って学ぼうと振り切る方は、県外からでも遠方だとしても、遠州や広川のズームイン型(工場での学習)のプログラムに飛び込んでもらったら、なかなか貴重な体験をしていただけると確信している。

僕も全ての産地校に東京から通っているけど、静岡は1時間半も電車に乗れば着くし、福岡もLCCも出ていて(フライト時間2時間以内)、そして福岡空港の立地が良いので想像以上に早い。

「産地の学校」各コースが新学期を迎えています。東京か産地でも、皆さんと学びをシェアできるのを楽しみにしています。


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