家のなかほんましんどい、家のなかが一番きつい、ほんとにみんなで桜見たかったよ
ほんましんどい。家のなかが一番楽しいとか思っとったけど全然そんなことなかった。普通に家のなかにいても疲れる。パソコンの画面見すぎて目とか本当に痛い。最近視力がみるみる落ちていっている気がする。目の奥があまりにもキリキリ痛むので、この前思い切って目ん玉に箸突っ込んでみたら鬱が治ってビビった。今、ハッピーですか?ハッピー!ハッピーなので今週は元気に出社してます。いとうくんです。
ちなみに、なんでそんな苦しい思いをしてまで家の中にいたかというと、単純に僕以外の人間が全員嫌いになってしまったからです。あいつがいるからパーティー行けない。朝から晩まで何にもしてない。風呂にも入らずウーバーイーツ。化粧をしても顔がブサイク。金だけ払ってるPrime。人は勝手につけるプライス。ギラギラのラメ入りのSlime。私はひび割れたプラスチックだった。誰の顔も見たくなくてこの数ヶ月はずっと家にいたよ。外に出てるやつはアホだと思うことで自我を保っていた。コミュニケーションしてるやつはウンコ……。家で一人、牙を研いでいる僕だけが唯一、絶対的に正しいのだと……。そんな僕の過酷な精神状態を支えてくれたのが、音楽で、アニメで、小説で、映画だった。音楽を聴きながらアニメを観て、映画を観ながらアニメを観ていた。アニメを観ながら小説を読んで、音楽を聴きながら音楽を聞いていた。すべてが混ざり合い、融合していった。涙が溢れているのは悲しいからじゃなかった。ベイベ。ただ祈っていた……。
・PSYCHO-PASS3
PSYCHO-PASS3のアニメは間違いなく今期のアニメのなかで一番おもしろかった。まず何よりオープニングがすごくかっこいい。オープニングがかっこいいアニメは神アニメ……。アニメの構成自体も素晴らしくて、次々と発生する不可解な事件の解決と、その裏にいる黒の組織との対決という、作ろうと思えば無限に話を作れるフォーマットを持っていて、だけど油断することなくどの話もどきどきするくらい面白いので天才だ……と思うしかない。とくに都知事選の話はとんでもなく面白く、面白さのあまり僕は今でも誰が犯人だったのかよくわかっていないほどだ。PSYCHO-PASSは面白いアニメなので観た人間の記憶を奪う。僕の場合だと、シビュラシステムの正体とかすぐ忘れてしまうので、アニメの考察サイトとかを読んで毎回必死に設定を思い出している。二期とか本当に何一つ記憶がない。その後にやってた劇場版?もちゃんと全部映画館に観に行ったのか、正直今でもあまり自信はないんだ……。だから、きっと、いつか、PSYCHO-PASS3のことも忘れちゃんだろうけど、でも、それがPSYCHO-PASSというアニメシリーズの持つ役割なのだと僕は知っているので僕は大丈夫だ。
・PSYCHO-PASS3 FIRST INSPECTOR
オープニングがまったくかっこよくない。ストーリーも、公安局のビルにみんなが閉じ込められるなんて全然ダメだ。あまりにもテレビ的すぎる。うんこ。センスをまったく感じない。やり直せ。
・あなたが私を竹槍で突き殺す前に
言葉のセンスがすごくよくわかる。1ページごとに、禿同が走った。↓の文章とか本当によくわかる。
圧倒的な暴力を行使できるシン君にしても、圧倒的な経験を持つテスさんにしても、葵を前にしてはその反発心をわずかも表に出さなかった。それがこの、最弱の男が、さっきから好き放題だ。
僕たちはきっと、同じ本を読んで過ごし、同じ屈折を抱えて育ち、同じ劣等感を持ったまま生きてきたのだろう。李くんさ、西尾維新とか好きでしょ。わかるよ。僕も大好きだ。『少女不十分』を読んでください。
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のアニメはそうでもなかったけど、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続のアニメは間違いなく今期のアニメのなかで一番おもしろかった。すべてのシーンが、セリフが、キャラクターの一挙一動が、そして、想い、祈りが……。5話か6話くらいに主人公の八幡くんと一色いろはが並んでゆっくり横断歩道を渡っていく場面があり、なんとそのシーンは無音!でセリフもなく、ただ映し出されるのは二人が何かを語り合い、ゆっくりと横断歩道の向こうへ、小さくなっていくだけ……。そんな場面が体感二十分くらいかけて慎重に描かれる。それが描けるのが本当のアニメで、本当のライトノベルなのだと、僕は完全に圧倒的にわかってしまった。感化されて僕も一週間前にライトノベルを書いてみたけど、ダメだったよ。僕は何もなく、ただ横断歩道を渡るだけの時間を描くことができなかった。僕の負けだ。僕には才能がなく、そして、弱い。ザコだったってわけだ。自分がただのうんこ製造人間だということを思い知らされた瞬間だった。
・とらドラ!
とらドラ!のアニメは間違いなく今期のアニメのなかで一番おもしろかった。北村くんが出てきた瞬間、僕の脳内に溢れ出す3年間の青い春……。『呪術廻戦』を読んでください。
・エロマンガ先生
キャラクターを魅力的に描き、観る者の心をつかんで離さない……。それこそがアニメの成すべきことであり、それだけに尽力したこの作品は間違いなくアニメであった。なんて、そんな、当たり前を。僕たちにはそれぞれ果たすべき役目があり、それを果たすために映画があり、アニメがあり、音楽があり、そして、小説があるのだということを。僕はなんでずっと忘れていたんだろう。なんで、ずっと忘れたフリをしてきたんだろう。難しいことなんてなかった。最初からすごく単純なことだったんだ。もし、これから先、君が迷い、悩み、自分の前には進むべき道なんてないんじゃないかと焦燥に駆られたとしても、だから、きっと大丈夫だ。君の胸の始まりの鼓動はいつだって君と共にあるのだから……。忘れるな。
いとうくんのお洋服代になります。