特別編「アビラ日帰り旅行」

先週から週一回のペースでブログを更新することに決めました。先週は火曜日にブログを更新したのでこれからも火曜日に更新しようかなと思っています。数えたところ留学終了まであと33週なので、これ記事を除いてあと33回頑張って更新できればいいなと思います。


今回は少し楽しい話。

昨日、アビラという街に日帰り旅行に行ってきました。アビラは私の留学先から電車でマドリード方面に向かって約1時間のところにある小さな街です。日本ではあまり名前を聞かないと思いますが、スペインでは城壁や牛肉で非常に有名なため、多くの観光客が訪れます。加えて今週の金土日は日本でいうお盆のような期間であるためアビラから地元に帰省する人やまたアビラに帰省する人もたくさんいたように思えたので、多くの人で賑わっていました。


朝七時半の電車に乗りました。スペインはこの時期朝8時半くらいにようやく明るくなってくるので7時半だとまだ暗いです。

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ここが私の住居の最寄駅です。ここからスペイン国鉄のRENFEに乗ります。国が管理している鉄道会社なのでこれに乗ればスペイン全土に行けます。またポルトガルにも行けます。

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電車に乗ること約1時間、だいたい8時半くらいにアビラに着きました。

スペインのお店はだいたい9時や10時に開店するので私がついた頃にはまだどこのお店も閉まっていました。なのでとりあえず街を歩いてみることに。

少し離れた場所に、アビラの街を一望できるスポットがあると、某ガイドブックに書いてあったのでそこまで移動するついでに城壁に沿って歩いてみることにしました。

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このように街が本当に城壁に囲まれています。アルフォンソ6世の娘婿であるライムンド伯爵がイスラム教徒から街を守るために9年かけて城壁を作ったそう。この街を外から見た写真がこちら。

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朝バージョンと夜バージョンどちらが好きですか?


城壁に登ることもできます。一般料金は5ユーロですが学生は学生証とパスポートが必要ですが3.5ユーロで入場できます。チケットを買ったあとに城壁に登るために階段を登るのですが、その階段の角度が急すぎて本当に落ちるんじゃないかと思いました。転ぶじゃない、落ちる。

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これは出口近くで撮った写真なのですが、結構長い距離あるため歩くと結構疲れます。アビラは天気が変わりやすく、私が登った時にはちょうど曇ってしまっていたのですが、天気がいいときは城壁から素晴らしい景色が見えるようです。また写真撮影にもってこいのスポットもたくさんありました。私は1人旅だったのですが写真を撮ってもらいたかったので、スペイン人に「写真撮っていただけますか!」と聴きまくってたくさん撮ってもらいました。たまに英語圏の人に話しかけてしまって「ん?」みたいな顔をされます。悪しからず。

まるで進撃の巨人に出てくるような城壁でした。私は読んだことないのですが進撃の巨人ファンの方でしたら、私の数倍楽しめるのではないかと思います。


続いてお待ちかねの昼食タイム。先述したように、アビラは牛肉でも有名なので多くのレストランでアビラの牛肉を楽しむことができます。ただ、非常に人気なのでちょうどお昼時にレストランに行ってしまうとかなりの時間待つことになるので注意が必要です。私はレストランの開店と同時にお店に入ることができたので、待つことなく食べることができました。

ここでレストラン内での一コマ。私は牛肉ステーキと飲み物とパンを頼むつもりでレストランに入ったことを踏まえてお読みください。

私「この牛肉ステーキとパンと飲み物のセットください!」

店員さん「?」

私「?(なんか変なこと言ったかな)」

店員さん「前菜は?」

私「前菜?」

どうやら牛肉ステーキのセット内容として「前菜、ステーキ、パン、デザート、飲み物」の組み合わせしかないようなのです。ちなみにこの牛肉のステーキは大きさが半端じゃない(750グラムくらいある)ので前菜は頼むつもりはなかったのですが、仕方なくスパゲティボロネーゼを注文することに、、、

もちろんボロネーゼは最高に美味しかったです。しかし後から来るステーキのことを考えると、、、(震え)(震度7)

出てきたステーキがこちら。

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見て!美味しそうでしょ!(震)

写真では伝わりにくいのですが本当に大きいです。

どこかの某TK野球部の合宿の食トレかよ、、、と思いながら全部食べきることを目標に頑張ったのですが、5分の1くらい残してしまいました。ただ味は本当に美味しい!まじでうまい!一人で食べてたのでよかったものの終始ニコニコにながら食べてました。気持ち悪い。今度ニコニコしながら食べてたら指摘してください。

だけど「肉食えば幸せになる」はマジ。

この後デザート(10種類くらいから選べる)としてチョコタルトが出てきたのですがなぜかデザートって軽く食べられちゃいますよね。

ボロネーゼ、ステーキ、デザート、フランスパン、飲み物。

このセットでたったの25ユーロ(だいたい3000円くらい?)。量はあるし、サービスも最高に良かったです。店員さんにとてもよくしてもらったのでチップとして2ユーロ渡しました。チップ初体験とても気分が良かったです。


13時にレストランに入って出てきたのが14時15分頃で、だいたいどこのお店も14時から16時くらいまではレストランやバーを除いてしまっているので、カフェで一休みした後、カテドラルや美術館を散策。写真NGだったので写真はないのですが、アビラのカテドラルの中に十字架に架けられているスペイン人の像があるのですが、そこに「1597年2月5日日本で殉教」と書いてあります。

「この時代にスペイン人が日本で殉教、、、あっ!」

そう「24聖人殉教」です。そのうちの1人がこのアビラの出身だったのです。その事実にたどり着いた瞬間からただただその前に立ち尽くすことしかできませんでした。よく小説か何かで「〇〇を見た瞬間、ただ呆然と立ち尽くすことだけしかできなかった」のようなフレーズを目にしたことや、また聞いたことがある方いらっしゃると思いますが、本当にそうなりました。その場に立ち尽くし、鳥肌がたち、なんとも記しがたい荘厳さに包まれる感覚でした。と同時に日本とスペインの歴史の深さを感じました。

帰りは21時過ぎの電車に乗って22時半頃には家に着き、旅は終了。


最後に一つだけ。

皆さんはスペインといえば何を思い浮かべますか?

闘牛、フラメンコ、パエリア、サッカー、情熱の国、、、

色々あると思います。そう言ったポジティブなイメージとは裏腹に、スペイン人は「魂を込めて生きてる」ような気がします。

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私の留学先はカスティーリャ地方というところに位置しています。アビラもその中にあります。カスティーリャ地方のみならずスペイン全土の地形図を見ていただけるとわかるのですが、スペインは街自体はとても栄えているのですが、少し離れるとどこまでも荒野が続いていると思わせるくらい、何もない土地が広がっています。夏は暑く、冬はとても寒く空気が乾燥しているため気候的に厳しい環境にある街もあります。そんな中でも、外からスペインを見たときに、上記のような印象が湧くということは、厳しい中でも必死に生活を営んでいる結果なのではないかなと、思ったりもしました。


スペインは本当に楽しい場所なので、時間とお金に余裕ができたら是非一度足を運んでみてください。

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