今年読んだBL小説の最低の攻め選手権

今年は夢中になる予定のものに夢中になれず、心のすき間を埋めるためにBL小説を読みだしたら、趣味がBL小説になってしまった悲しみの年でした。購入したBL小説が電子書籍で合計450冊ほどになったので出費がひどい。まじでひどい。来年は刺繍を趣味にしたいです。刺繍糸は良いやつ買っても1束88円なので。
年の瀬なので、今年自分が読んだ中での最低の攻め選手権を開いて優勝を決めようと思います。
この攻めクソだなと思うくらいのキャラはまぁまぁいるので(完璧王子のスパダリ攻めばっかりだとそもそも話になりませんし)私が読みながら「やべぇこいつは最低の攻め選手権で優勝できるかも…」と拳を握ったキャラをエントリーしていきます。

以下は話のオチまでネタバレしてるのでご注意ください。それから攻めは最低かもしれませんが、小説として全て面白いので誤解のなきようお願い申し上げます。


エントリーナンバー1 
志筑莉一 心臓外科医(くるおしく君を想う/沙野風結子/2010年) 
最低ポイント①受けの兄が好き②精神安定剤的な意味で受けの兄が必要で、いなくなった受けの兄の代わりに受けを抱く(脅迫込み)③台風の日に小学生の受けを殺そうとした上、台風の公園に置き去りにした④昔から寝ても覚めても受けのことを考えているというオチ 
最初から7割くらい進むまでずーーっと胸が痛くて、あぁこれがストレスによる胃酸…っていうのを感じながら読書できます。快感です。胸が痛くて良かったんでこのまま攻めが無慈悲なまま終わるかと思ったら受けとくっついちゃうので…商業BL的にメリバはあってもバッドエンドはまずないんですけども、正直バッドエンドの方がスカッとする気がします。

エントリーナンバー2 
秋沢海斗 天才俳優 (COLD HEART/木原音瀬/2014年) 
最低ポイント①発達障害(自分本位、他社の気持ちを理解できない、精神年齢が小学生並、倫理観の欠如)②嫌な仕事を降りるために仕事の発注元の受けを殺しに来る ③常識の欠如 ④受けと付き合ってるのに他の女と寝る(罪悪感なし)⑤別れを切り出した受けを殴って昏倒させ、2人の男にレイプさせる、自分はそれを見ていて、とてもつらかった、浮気されるってこんなにつらいんだねと言う(マジキチ) ⑥受けがそのせいで男性恐怖症になり、攻めが怖すぎるので自分が死んだことにして海外に逃げる 結論:もはや狂犬(犬に失礼)
書きながらこいつが圧倒的優勝な気がしてきました。同シリーズのCOLD SLEAPの攻めも受けに暴力を振るいますけど、あっちは攻めもめちゃめちゃ傷ついててなんというか、攻めの孤独と哀しみに、分かる…になるので最低とは思わんです。ていうかCOLD SLEAPの攻めは攻めなんですが受けなので。面白いです。

エントリーナンバー3 
真崎史彦 会社員(いつもそこには俺がいる/綺月陣/2015年) 
最低ポイント①受けと10年セフレ ②結婚式に受けを呼ぶ ③結婚式の前日受けとがんがんにセックスしてる ④結婚式自体が盛大なヤラセ ⑤受けを嫉妬させたかったんだってさ、マジ?ざけんな
続編が何冊か出てるんで、人気作っぽいんですけど、は?マジ?と思ったので続きは読んでないです。この作者さんめっちゃクセのある小説書くけど上手いは上手いし読ませるなぁと思う、でもこの攻めは…。顔が良くて仕事ができてちんこがでかくてセックスが上手ければ許されると思うなよ!(受けは許してるー!)

エントリーナンバー4 
兜甲作 弁護士・政治家の秘書(愛の罠にはまれ!/樋口美沙緒/2014年) 
最低ポイント①セックスが怖い受けをレイプ、言葉の暴力、平手打ち付き ②監禁と執着とレイプ ③受けに愛人になってほしいとずっと言ってる ④最終的に受けに振られたあとに結婚してくれって執着してへたれ化し、受けもちょろいのでハピエンでめっちゃ萌えるんですけどシリーズで一番クッソwwwwwwってなる攻め。
一応フォローもすると、私は受けの篤郎がめっちゃ好きなのでこの小説がとても好きですし、樋口美沙緒の攻めは大体受けを初回レイプしてるんで、レイプだけだったら予選落ちです。

番外:丸木文華先生全般 どっろどろの執着攻めが多数なので、最低とかいうくくりを飛び越えて、もはや攻めがホラー。(モンスターフレンド言いなり罪の蜜パペットmother etc…)受けに危害を加えるって意味ではモンスターフレンドの攻めが一番酷…いや、全員それなりにひどいな…

優勝は秋沢海斗、準優勝が志筑莉一です。やはり受けを殺しに来るかどうかで加点の差が付きました。丸木先生の執着ホラー犯罪攻めたちは、酷いいじめと人権侵害はしても、さすがに受けを殺しにはこないので…。

来年、この二人よりも最低のBL小説の攻めに出会っちゃったらどうしよう。刺繍が趣味のオタクになりたいです。


追記 令和なのにまだ攻めはレイプしてんの?って言われたので、そういえば今年私が読んだってだけで、今年出たBL小説ってわけではないんだなぁ~と思い、出版年を追記しました。時代の流行もありますもんね~。

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