AVGOの決算結果 (2024Q1)
Broadcom(ティッカーシンボル:AVGO / セクター:半導体・ファブレス)が第1四半期決算を発表しています。
予想($) EPS 10.29
実積($) EPS 10.99 ⭕
予想($) 売上高 11.72B
実積($) 売上高 11.96B(+34.1%) ⭕
Non-GAAP Net Income (M): $5,254 (+9%) 📈
Adjusted EBITDA(M): $7,156 (+26%) 📈
Semiconductor solutions 売上高 7.39 B$ (+4) 📈
Infrastructure software 売上高 4.57 B$ (+153%) 📈
◆Full Year(今年通年)のガイダンス◆
予想($) 売上高 50.21B
提示($) 売上高 50.00B ❌
年間チャート
カンファレンスコールの要約①
2024年第1四半期業績
半導体売上高は前年同期比4%増の74億ドル
AI向けソリューションの売上高が好調で、半導体売上高全体の35%を占める
インフラストラクチャー・ソフトウェアについては、VMware(クラウド コンピューティング ソフトウェア企業) の統合による収益貢献により前四半期比 132%増、前年同期比では153%増
サーバー・ストレージ、ブロードバンドの需要は低迷
2024年度業績見通し
半導体ソリューション売上高は前年同期比1桁台半ばから後半の伸び
AI向けソリューション売上高は100億(10B)ドルを超える見込み
連結売上高は500億ドル(前年度比40%増)
調整後EBITDAは売上高の60%
詳細
AI向けソリューションの好調
ハイパースケール顧客からのAIアクセラレータに対する需要が旺盛
最新世代Tomahawk 5 800Gスイッチも好調
サーバー・ストレージ、ブロードバンドの需要低迷
上半期は需要が弱く、下半期に回復見込み
サーバー・ストレージ事業は20%台半ばの減少
ブロードバンド事業は30%減
カンファレンスコールの要約②
質問
AI向けソリューションの売上高見通しが75億ドルから100億ドルに上方修正された理由は何ですか?
ASICだけでなく、ネットワーク、オプティカル、PCIe、コネクティビティ・ソリューションなどの需要も増加しているのでしょうか?
ASICの前倒し受注パイプラインも加速していますか?
回答
AIアクセラレータは、AI向けソリューションの売上高の70%を占める。
ハイパースケール顧客は、AIアクセラレータに加えて、ネットワーク、オプティカル、PCIe、コネクティビティ・ソリューションなどのコンポーネントも購入している。
これらのコンポーネントは、AI向けソリューションの売上高の30%を占める。
売上高見通しの上方修正は、AIアクセラレータとその他のコンポーネントの需要増加によるもの。
ASICの前倒し受注パイプラインは加速している。
補足
AIアクセラレーターとは
AIアクセラレーターは、人工知能(AI)の処理速度を向上させるためのハードウェアです。従来のCPUやGPUよりも高い処理能力を持ち、AIモデルの学習や推論を高速化することができます。
AIアクセラレーターには、以下のような種類があります。
ASIC(Application Specific Integrated Circuit): 特定のAIアプリケーション向けに設計された専用チップです。高い処理能力と電力効率を持ちますが、汎用性はありません。
FPGA(Field Programmable Gate Array): ユーザーが自由にプログラムできる半導体です。ASICほど高速ではありませんが、汎用性があり、さまざまなAIアプリケーションに対応できます。
GPU(Graphics Processing Unit): 本来は3Dグラフィックス処理のために用いられる半導体ですが、AI処理にも活用できます。ASICやFPGAほど高速ではありませんが、汎用性があり、比較的安価です。
AIアクセラレーターは、以下のような用途で利用されます。
画像認識: 画像や動画から物体や人物を認識する。
音声認識: 音声からテキストに変換する。
自然言語処理: 文章の意味を理解し、分析する。
機械学習: データからパターンを見つけ出し、予測を行う。
AIアクセラレーターの市場は、近年急速に成長しており、今後も拡大していくと予想されています。
AIアクセラレーターのメリット
AIアクセラレーターを使用するメリットは以下の通りです。
AI処理速度の向上: 従来のCPUやGPUよりも高い処理能力を持ち、AIモデルの学習や推論を高速化することができます。
電力効率の向上: ASICなどのAIアクセラレーターは、従来のCPUやGPUよりも電力効率が高く、消費電力を抑えることができます。
コストの削減: AI処理速度の向上と電力効率の向上により、AIモデルの開発や運用コストを削減することができます。
AIアクセラレーターのデメリット
AIアクセラレーターを使用するデメリットは以下の通りです。
汎用性の低さ: ASICなどのAIアクセラレーターは、特定のAIアプリケーション向けに設計されているため、汎用性が低く、他のアプリケーションには使用できません。
コスト: ASICなどのAIアクセラレーターは、従来のCPUやGPUよりも高価になる場合があります。(最新のNVDAチップよりは安価)
複雑性: AIアクセラレーターの開発や運用には、専門知識が必要となります。