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MSの決算結果 (2024Q1)

Morgan Stanley(ティッカーシンボル:MS / セクター:銀行)が第1四半期決算を発表しています。


予想($) EPS 1.66
実積($) EPS 2.02 ⭕

予想($) 売上高 14.41B
実積($) 売上高 15.14B(+4.0%) ⭕

① Institutional Securities 部門売上高: 7,016 M$ (+3.2%) 📈

IB売上高(Investment Banking): 1,477 M$ (+16.0%) 📈
M&Aアドバイザリー・フィー(Advisory): 461 M$ (-27.7%) 📉
株式引き受けフィー(Equity underwriting): 430 M$ (+112.9%) 📈
債券引き受けフィー(Fixed income underwriting): 556 M$ (+36.6%) 📈

株式部売上高(Equity): 2,842 M$ (+4.1%) 📈
債券部売上高(Fixed Income): 2,485 M$ (-3.5%) 📉


② Wealth Management 部門売上高 : 6,880 M$ (+4.9%) 📈

③ Investment Management 部門売上高: 1,377 M$ (+6.8%) 📈


【各種レシオ】

株主資本利益率(ROE): 14.5% 前年同期 :12.4% 📈
有形自己資本利益率(ROTCE): 19.7% 前年同期 :16.9% 📈
普通株式等ティアワン比率: 15.1% 前年同期 :15.1%
一株当たり有形簿価 : $ 41.07 前年同期:$ 40.68 📈


カンファレンスコールの要約①

エブラヒム・プーナワラ氏の質問:

  • インベストメント・バンキングのアンダーライティングは好調な四半期だったが、インフレや地政学を背景とした金利上昇の影響で、マクロ経済の見通しは脆弱性があるように思われる。どう考えているか?

  • 法人顧客との会話から、投資銀行業務の動向、DCM、ECM、M&A、大型M&Aに対する企業の意欲や意欲は、年後半から米国の選挙に向けてどの程度回復すると見ているかについて、センチメントを教えてほしい。

テッド・ピック氏の回答:

  • パイプラインは明らかに増えている。セクターを問わず、国境を越えて成長している。

  • このサイクルでは、規制上のリスクを取ることを厭わない人たちもいる。

  • 金融スポンサーコミュニティと企業コミュニティの両方が、事実上、互いに資産を競い合うことになるだろう。

  • 多くの企業がビジネスモデルの純化や成長を望んでいる。

  • COVIDやサプライチェーンの影響、地政学的問題など、企業幹部が行動を起こしたいと考えるのは当然のことである。

  • 現在、数年にわたるM&Aサイクルの初期段階にいると考えられる。

  • そのため、あらゆる種類のアンダーライティングが続くはずである。

  • ECMが成功したこの四半期で興味深かったのは、バレー発のIPO、事業会社からの増資、地域トレード、クロスボーダー・アンロックなどが組み合わさっていたことである。

  • ハイ・イールドやレバレッジ・ローン市場でもイベント・ファイナンスが始まっている。

  • 世界中の投資銀行によるキャピタル・マーケッツ・ビジネスの典型的なサイクルとしては、早い段階から中盤に差し掛かっていると感じている。

  • 日本でも積極的に活動しており、今後数年間は活動が活発化すると考えている。

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