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SNOWの決算結果 (2024Q4)

Snowflake(ティッカーシンボル:SNOW/ セクター:ソフトウェア)が第4四半期決算を発表しています。

予想($) EPS 0.18
実積($) EPS 0.35 ⭕

予想($) 売上高 759.25M
実積($) 売上高 774.70(+31.5%) ⭕

製品売上高(Product revenue): 738.1M$ (+33%) 📈
残存パフォーマンス義務(RPO): 5.2B$ (+41%) 📈
ネット・レベニュー・リテンション率 : 131%

現在の顧客数(Total Customers): 9467 (+21.9%) 📈
年間売上高100万ドル以上の大口顧客数: 461 (+39%) 📈

Non-GAAP free cash flow: +42% 前年同期:+35% 📈


◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

Product revenue:$745M - $750M (+26 - +27%)


◆Next Full Year(来年通年)のガイダンス◆

Product revenue:$3,250M(+22%)

年間チャート

市場概況から引用

カンファレスコールの要約①


質問者: マーク・マーフィー (JPモルガン)

質問内容:

  • 予約と収益成長率のギャップ

  • 2024年のガイダンスの保守性

  • ジェネレーティブAIのロードマップと戦略

回答者: マイク・スカルペリ (CFO)、スリダール・ラマスワミ (CTO)

回答内容:

1. 予約と収益成長率のギャップ

  • 2024年の消費パターンに基づいてガイダンスを設定。

  • 新製品の影響は考慮していない。

  • 四半期ごとに年間見通しを更新。

2. 2024年のガイダンスの保守性

  • 2023年の消費パターンよりも保守的なガイダンス。

  • 長期的な目標達成には、2024年以前のような消費パターンが必要となる。

3. ジェネレーティブAIのロードマップと戦略

  • 既存のロードマップを実行することに注力。

  • Snowflake Cortex はDocument AIやCopilotのようなアプリケーションと組み合わされており、非常に好評。

  • Snowflake Cortex はまもなくパブリック・プレビューに入る。

  • 顧客への価値提供を最優先事項。

  • 新しい戦略は必要ない。

補足

  • パブリック・プレビューとは、製品やサービスの正式リリース前に一般ユーザーに公開し、テストやフィードバックを収集するためのプログラムです。ベータ版とも呼ばれる。

結論:

Snowflake は、2024年の保守的なガイダンスを設定している。これは、2024年以前の消費パターンに基づいているためである。同社は、既存のジェネレーティブAIのロードマップを実行することに注力しており、顧客への価値提供を最優先事項としている。

カンファレスコールの要約②

質問者: スティーブ (モルガン・スタンレー)

質問内容:

  • ガイダンスに影響するような消費の軟化が見られる分野

  • 純顧客維持率の安定水準

回答者: マイク・スカルペリ (CFO)

回答内容:

1. 消費の軟化が見られる分野

  • 特になし。(特段に軟調な分野があるというよりは、2024年以前のレベルには戻っていないというだけ。)

  • デジタルネイティブは安定。

  • エンタープライズ(企業向け製品・サービス)は好調。

  • 金融サービスが好調。

  • 小売業はテクノロジー部門が好調。

2. 純収益維持率の安定水準

  • 徐々に収益成長率に収斂していく。

  • 純収益維持率をガイドするつもりはない。

結論:

Snowflakeは、2024年の消費パターンに基づいてガイダンスを設定している。消費は全体的に安定しているが、2024年以前のレベルには戻っていない。純顧客維持率は時間の経過とともに収益成長率に収斂していく。

カンファレスコールの要約③

質問者:

  • ライモ・レンショー (バークレイズ)

  • マイク・スカルペリ (CFO)

  • スリダール・ラマスワミ (CRO)

質問内容:

  • Snowflake Cortexの展開

  • 粗利率の改善

回答内容:

1. Snowflake Cortexの展開

  • Snowflake CortexSnowflakeは、プラットフォーム上で動作するAIとセマンティック検索機能を提供するサービス。

  • データウェアハウス(データの格納・管理には構造化が必要なため事前処理が必須)だけでなく、データレイク(何でもOK、生のまま格納される)にも展開される。

  • 顧客は、SQLを使用してAIモデルをデータに適用することができる。

  • 顧客は、Snowflakeにある構造化データにアクセスし、より多くのデータ分析を行うことができる。

補足・セマンティック検索機能は、従来のキーワードマッチング方式ではなく、自然言語処理や機械学習技術を活用し、ユーザーの検索意図を正確に把握することで、より精度の高い検索結果を提供する。

2. 粗利率の改善

  • ハイパースケーラーとの契約条件の改善によるところもある。

  • 短期的には、これら(AWSとAzure、Google Cloud)との契約条件は変更されない見込み。

補足
ハイパースケーラーとは、大規模なデータセンターとクラウドインフラストラクチャを所有・運用し、クラウドサービスを提供する企業を指します。具体的には、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) などの企業をさす。

結論:

Snowflakeは、AIとデータ分析の分野において、顧客に革新的なソリューションを提供し続けている。粗利率の改善は、ハイパースケーラーとの契約条件の改善によるところもある。

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