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SMTC(セムテック)の決算結果 (2024Q4)

Semtectec(ティッカーシンボル:SMTC / セクター:半導体)が第4四半期決算を発表しています。


予想($) EPS -0.04
実積($) EPS -0.06 ❌

予想($) 売上高 190.72M
実積($) 売上高 192.95M(+15.2%) ⭕


Signal Integrity 部門売上高:42.8M$(-27.7%) 📉
Analog Mixed Signal and Wireless 部門売上高:60.4M$(-35.2%) 📉

IoT Systems 部門売上高:65.5M$(+567.7%) 📈
IoT Connected Services 部門売上高:24.2M$(+365.8%) 📈


Non-GAAP Gross margin: 48.9% 前年同期:62.3% 📉
Non-GAAP Operating income(M): $17.8 (-53%) 📉
Non-GAAP Operating margin: 9.2% 前年同期:22.5% 📉
Adjusted EBITDA(M): $24.0 (-46%) 📉


◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

予想($) 売上高 195.28M
提示($) 売上高 195M~205M ⭕


カンファレンスコールの要約①

AIインターコネクトの機会について

  • 市場は非常に活発で、データセンターの需要は今後3~5年間は好調が続く見込み

  • 採用ペースは加速しており、技術的な変化も起こっている

  • 省電力化への取り組みは、2025年以降に大きな貢献となる

  • 具体的な数字は難しいが、2024年後半から需要が大幅に増加し、2025年には20%以上の成長が見込まれる

銅のエッジ・テクノロジーについて

  • AIに関わる機会を定量化しようとしている

  • 複数のAIプラットフォームに対応

  • 詳細は不明だが、見通しは明るい


カンファレンスコールの要約②

クイン・ボルトン氏の質問と確認

  1. データセンターにおける200ギガレーンの到達距離: NVIDIAは2メートル到達できると示唆しているが、OFCでの情報ではそれよりも短いようだ。200ギガレーンの実際の到達距離と、関連する技術(ACC・Active Copper Cable)の機会について尋ねている。また、この分野で複数の開発プログラムが動いているか聞いている。

  2. パッシブ銅の限界: パッシブ銅では長い距離を送信できないと思われるが、この理解は正しいか確認している。

ポール・ピクル氏の回答

  1. ACCによる200ギガレーンの到達距離: 2メートルのACCはすでに製品化しており、デモも実施済みと回答。さらに、仕様が確定すれば5メートル程度までは到達可能だとみている。また、ACCは従来の銅インターコネクトと、(リタイミングが必要な)アクティブ電気ケーブルの中間的なソリューションになるだろうと説明。

  2. ACCの優位性: ACCは現在のアプローチに比べて消費電力が約20%にとどまるという大きな利点がある。800ギガや1.6テラビットへの応用も視野に入れており、複数の開発プログラムを動かしているため、来期以降の成長ポテンシャルが高いと予測。

  3. パッシブ銅の限界: パッシブ銅のみでは、距離が延びると信号を送れなくなるという指摘に同意。1メートルから5メートルの伝送では、アクティブ銅ソリューションが必要と述べている。


ACCとは


ACCは、Active Copper Cableの略称です。日本語では「アクティブ銅ケーブル」と呼ばれます。

従来の銅ケーブルは、パッシブデバイスであり、信号を増幅したり補正したりする機能がありません。そのため、伝送距離が長くなると信号が減衰し、エラーが発生しやすくなります。

一方、ACCはアクティブデバイスであり、信号を増幅したり補正したりする機能を備えています。そのため、従来の銅ケーブルよりも長い距離で信号を送信することができます。

ACCは、データセンターなどの高性能コンピューティング環境で、サーバー間の接続に使用されます。従来の銅ケーブルよりも高速で低遅延な接続を実現できるため、AIやビッグデータ分析などのアプリケーションに適しています。

ACCの主な利点は以下のとおりです。

  • 高速伝送: 従来の銅ケーブルよりも高速なデータ伝送を実現できます。

  • 低遅延: 従来の銅ケーブルよりも低遅延でデータ伝送を実現できます。

  • 長距離伝送: 従来の銅ケーブルよりも長い距離でデータ伝送を実現できます。

  • 低消費電力: 従来の光ケーブルよりも低消費電力で動作できます。

ACCは、データセンターの高速化、低遅延化、省電力化に貢献する技術として注目されています。

具体的な用途

  • データセンターにおけるサーバー間の接続

  • AIやビッグデータ分析などの高性能コンピューティングアプリケーション

  • 5Gネットワークなどの通信インフラ

市場動向

ACC市場は、データセンターの需要増加や5Gネットワークの普及により、今後大きく成長すると予想されています。

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