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女性声優単独現場に参加するに至ったオタクの話 その1

※アイマス要素多めなので見たくないよ!という方はその2から読んでね。

ことの始まり

時は2023年冬、「ミリオンライブの現地に早く来い」とオタクからの熱い声援を受けた僕は面白半分で現地に参加してみることにした。

先輩からの洗礼。
この言葉はいい意味で裏切られることになる。

都合が何もわからない。とりあえずアソプレ会員の友人に応募を託し、初めての現地に思いを馳せる。
ミリシタは3rd以来ログインしていない。アニメを見て帰ってきたが、ミリアニ曲とCrossing以外よくわからない。あとは担当の星梨花のソロ…
とやかく色々考えながら、ソロ曲や昔聞いていたユニット曲を聞き漁る。
前に立つのはアイドルそのものではなく担当声優。顔と名前は一致するのか?そもそも声優自体あまり知らないのにMCや掛け合いを楽しめるのか?
一抹の不安が頭からかき消されないまま、当落発表の日を迎えた。

このDay1が、「私の麻倉ももさんとの出会い」とは
この頃の私は思いもしていなかった。

結果は───Day1のみ当選。
Day2は惜しくも一般でもチケットを取ることができなかったが、39人全員のキャストが揃うとなれば仕方ないだろう。

チケットの準備もできたところで、当日までのんびりと仕事をこなしキングブレード一本で初現地、横浜Kアリーナへのドライブを開始した。

出発当時。なんと雪である。

連番者である友人と合流し、横浜へ向かう。
愛知、静岡を抜け東名へ。自分の心に絵も言われぬ高揚感を抱えながら運転を続け、友人の車が不動になってしまうトラブルはあったものの昼過ぎには横浜へ到着。

Kアリーナ周辺を自慢の痛車で走り回ったあと、パシフィコへ車を止め会場周辺をぶらつく。
ライブTシャツ、法被、痛バッグ…。噂には聞いていたが、本当にいたのだとしみじみ感じながら痛車乗り仲間と合流。

車の鍵を持っているのが私です。
たゃたゃ〜

たわいもない話をしながら時間を潰し、いざ会場入り。
肝心の席は…アリーナ10列前半の左サイドステージ前。ビギナーズラックにも程がある。

Brand New Theaterの落ちサビで音量が上がり、会場の照明が消える。心臓の鼓動が速くなり、息が詰まりそうになる。
人生で初めてのライブ。その上かなりの良席。
一体どんなものなのか、全身で味わって帰ろうじゃあないか───


麻倉ももさんとの出会い


もう半年以上前の出来事なのにどうして導入で1000文字近く書いているのだろうか。
それほど新鮮な体験で鮮明に記憶に刻まれているということなのだろうけど、自分の文章力のなさが露呈したような気がして恥ずかしい。

話を戻す。
ライブで良席を引き、覚えたてのコールやペンライトのカラーを変えながら、順調に会場のPたちと一つになって行く気持ちよさを感じていた。
3回目のMC。郁原ゆうさんの「次の曲は〜」のあと、あの衝撃的な出来事が起こった。


カララララ…テーテテーテテレレテーテー


……ん?このイントロは…

すき きらい すきすき きらい

…いや、聞いてない。この曲は9thでやったと聞いた。まさかユモレスクなんて、そんなはずが

きまぐれユモレスク

モニターに出た9文字を見て僕は「あぁ……」と小さな声を出し、ペンライトを落として膝から崩れ落ちてしまった。
同時に涙が込み上げ、声にならない呻き声を上げる。
……僕の記憶はここまでで止まっているが、連番した友人曰く僕は引っ張り上げられていたようだ。何も記憶に残っていない。

その後のローリング△さんかくでUOを3本折って立ち上がった記憶はある。ということはやはり倒れていたのかもしれない。

その後も強いセトリに殴られ続け、無事にDay1が終演。
打ち上げにて、友人のオタクと共に南早紀が〜ゆきよ様が〜と話をしている中、僕の頭の中に一つ残って離れない記憶があった。

「麻倉ももさんの…ユモレスク…」

思えばあの時、僕はもうすでにももちゃんに惹かれていたのかもしれない。

Act4のあと "あの日"まで

Act4が終わったあとミリラジを聞き始めた僕は、友人の勧めからミリラジ公録に応募してみることにした。
「決してももちゃんが見たいわけじゃあなくて…」と周りには言い訳していたが、嘘もいいところであろう。もう少し上手にできなかったのだろうか。

人生初のグリーン車。
肘おきのテーブルに東京駅に着いてから気づいた。
ありがとう、ももちゃん…


席は両部ともに1回10列前半台。キャストはぼちぼち見える距離だった。トークも面白く、終始笑いっぱなしでとても楽しかった。

それでも何故か、僕の記憶に鮮明に残ったのはももちゃんだけだった───

その2に続きます


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