見出し画像

(レポ)文章生成AI研修を実施しました!

2024年3月1日より、板橋区では文章生成AIについて、庁内業務での所職員利用を開始しました。
ユーザー数としては350名程度ですが、ユーザーの7割は1度も利用していない状況でした。。。

これはいかん。
ガイドライン等を作成しましたが、どうぞ利用してください!だと、どう使っていいか分からないことから利用されないのではなかろうか。

ということで、6月17日(月)、18日(火)に、ユーザーへの研修を行いました!
ターゲットは、ずばり文章生成AIサービスを全く利用していない職員で、初学者向けの研修を行いました。
各日午前と午後に分けて計4回実施し、計103名の職員が参加しました。各回2時間程度で、すべて同じ内容です。

講師は、私が勤めさせていただきました。
管理職の方もいましたので、すごい嫌でした良い緊張感がありました!
一人でさばいたので喉が枯れるのと、全部同じ内容なので最後のほうは飽きてしまう自分との戦いでした。

前置きが長くなりましたが、今回は研修で意識したことと、受講者にアンケートを実施したのでアンケート結果を簡単にご紹介させていただきます。
内容は大したことないですが、詳細についてご興味のある方は、板橋区IT推進課DX推進係まで、お問い合わせください。
(「自治体生成AI活用マガジンを見た!」で伝わると思います。)


研修で意識したこと!

さて最初に申し上げたとおり、初学者向け研修であり、かつ利用に消極的な職員向けですので、研修を企画するにあたり3点意識しました
①実際にプロンプトを作成するワークを入れること
②プロンプトの作り方で、回答が変わる実感を得てもらうこと
③実業務でのイメージが湧くように、具体的な紹介を行うこと

1点目、やはり利用に消極的な方が多いわけですが、実際使ってみると「こんな便利なのか!」と感じる方も多いはず。
なのでお題をいくつか用意して、実際にプロンプトを作成して回答を得るところまでやってもらう研修を意識しました。
ワークも最初は「このプロンプトを送信してください!」から始めるなど、ステップも心掛けました。

2点目、求める回答を得るためには、プロンプトの作り方に工夫が必要ですが、プロンプトに特定のフレーズを入れたり表現を変えたり、例示してみたりすると回答が変わってくる、精度が良くなったりすることを実感してもらえるようなワークを心掛けました。

3点目、自由な発想でお使いいただきたいところですが、なかなかそうもいかないので、研修ではなるべく具体的な業務シーンでの利用方法を示しました。中には「じゃあこういう使い方もできるかも!」というように、新しい発想が生まれたかもしれません。

研修風景

アンケート結果

研修受講者に対しアンケートを実施し、回答者数は76名、回収率73.7%でした。
なかなか皆さんにご満足いただけたという回答結果になり、大変うれしく思います。

まず、受講前までの文章生成AIの利用状況を確認したところ、9割の回答者が、定期的には使っていない状況でした。本研修のターゲットに当たる人たちです。

次に研修の内容について5段階で評価(1が低評価、5が高評価)いただいたところ、平均点は4.55、約9割の回答者にご満足いただける回答結果になりました!うれしい!
最初に申し上げたような、研修を実施するにあたって意識したところがそのまま満足度の評価理由に繋がっていたので、うれしい!

プロンプトの作成方法や、文章生成AIの活用方法について、9割以上の回答者の理解へと繋がっていることがわかります。

また回答者の9割以上が、文章生成AIを業務に使えそうだと気づいていただけました。

研修を実施してみて

考えて実施した結果が良い形で現れて、非常にうれしいです。
ただ主たるところは、実際の業務でどんどん皆さんに使っていただくことなので、今後の利用状況の変化に注目したいと思います。

またアンケート内では、ユースケースごとのテンプレートがあるといい、というお声もちらほらありました。
これについてはどこまでのテンプレ化が望ましいか、板橋区独自のテンプレより汎用的に使えるようなテンプレを作るほうが良い気はしています。
難しいですね!

いずれにしても、今後も活用を進めるための取り組みを行っていきたいと思います。
またRAGの検証準備も進めていたりするので、お伝えできることがあれば随時共有していきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?