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銘柄評価:東京建物(8804) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東京建物株式会社は、1896年10月に設立され、1949年5月に上場しました。旧安田系の総合不動産企業であり、賃貸ビルとマンションが主力事業です。また、オフィスや物流施設の開発にも力を入れています。主要事業セグメントは、ビル(売上比率41%、利益率26%)、住宅(売上比率36%、利益率20%)、アセットサービス(売上比率17%、利益率20%)です。株購入における総合評価として、東京建物は安定した収益基盤と多様な事業ポートフォリオを持ち、特に再開発プロジェクトの推進により成長が期待されます。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率は25.4%です。株主還元についても積極的で、配当金の増配が行われています。売上と利益は着実に成長しており、特に分譲マンションの販売と収益物件の売却が堅調です。

3. 直近の売上高、営業利益

過去数年間の成長率は安定しており、2023年度の売上高は375,946百万円、2024年度には495,000百万円に増加しました。将来の予測では、2025年度に529,000百万円、2026年度にはさらに成長が見込まれています。株価は約2,669円で、時価総額は5,080億円、総資産は2兆93億円です。

4. 現在の株価

株価は2,669円で、時価総額は5,080億円です。総資産は2兆93億円、自己資本は5,096億円です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは205億円、投資キャッシュフローは-540億円、財務キャッシュフローは779億円です。現金及び現金同等物は1,273億円です。

6. 配当性向

配当金の過去実績は安定しており、2023年度は1株あたり73円、2024年度は79円が予測されています。今後の配当予測では、2025年度には79~83円が見込まれています。

7. 以下のポイントで採点し理由を解説(各20点満点、理由は各100文字以内)

  • 業績と財務:17点
    財務状況は健全であり、売上高と利益も安定して成長していますが、自己資本比率はやや低めです。

  • 株価の安定性:16点
    株価は安定しており、時価総額も高い水準を維持していますが、不動産市場の影響を受けやすい側面もあります。

  • 成長性:18点
    分譲マンションの販売と再開発プロジェクトが成長を支えており、将来的な成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力:17点
    賃貸ビルとマンション市場での強い地位を持ち、再開発プロジェクトにも積極的に取り組んでいます。

  • 配当性向と株主還元:18点
    配当金の安定支払いが行われており、増配も積極的に行われています。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:86点

東京建物は堅実な財務基盤と安定した成長性を持ち、賃貸ビルとマンション市場での競争力も非常に高い企業です。安定した配当と高い成長性が投資家にとって魅力的であり、総合評価も高いです。

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