見出し画像

銘柄評価:日本精工(6471) 85点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本精工株式会社は1916年11月に設立され、1949年5月に上場しました。主な事業内容はベアリング(軸受け)の製造・販売であり、国内最大手です。主要事業セグメントは産業機械(売上比率44%、利益率2%)、自動車(52%、5%)、その他(4%、4%)です。特に電気自動車(EV)用の開発に注力しており、技術力と製品の品質で高い評価を得ています。総合評価として、収益性の改善と成長分野での展開が期待され、長期的な投資価値があります。

2. 安定した成長の有無

日本精工の財務状況は健全で、自己資本比率は50.8%と高水準です。株主還元も安定しており、増配の実績があります。売上と利益も安定しており、自動車向けと産業機械向けの両方で堅調な成長を続けています。特にEV関連の需要拡大が成長を支えています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は788,867百万円、営業利益は27,391百万円でした。過去数年間の成長率は緩やかで、2023年3月期には938,098百万円の売上高を記録しました。将来の予測では、2025年3月期の売上高は820,000百万円、2026年3月期には850,000百万円が見込まれています。現在の株価は880.6円で、時価総額は3,789億円、総資産は1,298,077百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は880.6円です。時価総額は3,789億円、総資産は1,298,077百万円、自己資本は659,979百万円です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは998億円、投資キャッシュフローは-908億円、財務キャッシュフローは-247億円です。現金及び現金同等物は1,505億円です。

6. 配当性向

配当金の過去の実績としては、安定的に配当が行われており、2024年3月期には30円の配当が行われました。今後も増配が予測されており、2025年3月期には34円、2026年3月期には34~35円が見込まれています。株主還元の姿勢は堅実です。

7. 評価ポイント(各20点満点)

  • 業績と財務(17点):売上と利益の安定成長、健全な財務状況が高評価です。

  • 株価の安定性(16点):株価は変動がありますが、全体的に安定しています。

  • 成長性(17点):EV関連製品の成長が顕著で、将来の成長も期待できます。

  • 業界地位と競争力(18点):国内最大手の地位と技術力が強みです。

  • 配当性向と株主還元(17点):安定した配当金の支払いが行われており、高評価です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価は85点です。日本精工株式会社は、強固な市場地位と健全な財務基盤を持ち、安定した成長が期待できる企業です。EV関連の需要拡大や生産体制の合理化により、さらなる成長が見込まれ、長期的な投資対象として有望です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?