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銘柄評価:ブリヂストン(5108) 92点

1) 会社の概況と特徴

ブリヂストン株式会社は、1931年に設立され、1961年に上場しました。世界的にトップクラスのタイヤメーカーであり、米国ファイアストンの買収を通じてグローバル展開を強化しています。連結事業は日本(22%)、米州(48%)、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ(21%)、中国・アジア・大洋州(9%)と、売上の大半を海外市場から得ています。同社は、タイヤ販売だけでなく、タイヤ管理サービスやプレミアムタイヤの製造にも力を入れています。特に大型タイヤや高インチタイヤが成長を牽引しています。近年では、自動運転車の安全運行に向けた実証実験など新技術の開発にも積極的です。

2) 株購入における総合評価

ブリヂストンの株式は、安定した成長と配当が期待できる魅力的な銘柄です。同社の強力なブランド力とグローバルな事業展開は、今後も安定した売上と利益をもたらすと考えられます。特に高収益の高インチタイヤやプレミアムタイヤの需要増加が見込まれるため、長期的な収益性も期待できます。財務面では、自己資本比率が61.8%と非常に高く、健全な財務体質を維持しています。株価は一時的な変動があるものの、全体として安定しており、長期投資に適しています。配当も安定しており、投資家への還元も積極的です。

3) 売上と利益、成長性

2023年12月期の売上高は4,313,800百万円で、前年からの増加を示しています。営業利益は481,775百万円、税前利益は444,154百万円、最終利益は331,305百万円となっています。2024年12月期の予想では売上高4,480,000百万円、営業利益565,000百万円、税前利益545,000百万円、最終利益381,500百万円とさらなる成長が見込まれています。特に高収益のプレミアムタイヤと大型タイヤの需要増加が業績を押し上げています。

4) 株価と時価総額、総資産

2024年1月時点での株価は5770円から6730円の間で推移しており、時価総額は45,748億円です。総資産は5,427,813百万円で、自己資本比率は61.8%と非常に高い水準にあります。これにより、財務基盤は非常に安定しており、投資家にとっても魅力的です。

5) キャッシュフロー、現金

2023年12月期の営業キャッシュフローは6,614億円で、投資キャッシュフローが-2,977億円、財務キャッシュフローが-1,836億円となっています。現金及び現金同等物は7,246億円で、十分な流動性を確保しています。

6) 配当性向

ブリヂストンの配当性向は、2023年12月期で200円、2024年12月期予想では210~230円となっています。安定した配当金を提供しており、株主還元にも積極的です。

7) ポイントでの採点

  • 業績と財務 (19/20点):売上・利益ともに安定しており、自己資本比率も高い。

  • 株価の安定性 (18/20点):全体として安定しているが、一部変動あり。

  • 成長性 (18/20点):高収益タイヤの需要増加による成長が期待される。

  • 業界地位と競争力 (19/20点):タイヤ業界でのトップクラスの地位と強力なブランド力。

  • 配当性向と株主還元 (18/20点):安定した配当と積極的な株主還元。

総合評価

ブリヂストン株式会社の総合評価は92/100点です。業績、財務、成長性、業界地位、配当性向の全てにおいて高い評価が可能で、長期的な投資先として非常に魅力的です。

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