銘柄評価:三菱地所(8802) 86点
1. 会社の概況と特徴
株式会社三菱地所は、1937年に設立され、1953年に上場しました。主な事業内容は総合不動産業で、賃貸事業を中心に展開しています。主要事業セグメントはコマーシャル不動産(売上比率56%、利益率25%)、住宅(売上比率26%、利益率10%)、海外(売上比率12%、利益率30%)、投資マネジメント(売上比率2%、利益率-5%)、設計監理・不動産サービス(売上比率4%、利益率12%)です。株購入の総合評価としては、安定した収益基盤と多角的な事業展開により、長期的な投資先として魅力的です。
2. 安定した成長の有無
財務状況は健全で、ROEは7.4%、自己資本比率は31.7%です。株主還元も積極的で、累進配当を導入し、自己株買いも継続しています。売上と利益は堅調に推移しており、特に海外事業の物件売却が業績を牽引しています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は1兆5,046億円、営業利益は2,786億円でした。過去数年間の成長率は安定しており、特に国内収益物件の売却や再開発プロジェクトが寄与しています。将来の予測では、2025年3月期に売上高1兆5,960億円、営業利益3,000億円と見込まれています。現在の株価は約2,977円で、時価総額は3兆3,828億円、総資産は7兆5,837億円です。
4. 現在の株価
現在の株価は約2,977円です。時価総額は3兆3,828億円で、総資産は7兆5,837億円、自己資本は2兆4,011億円です。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは3,072億円、投資キャッシュフローは-3,620億円、財務キャッシュフローは1,004億円です。現金及び現金同等物は2,759億円と、十分な現金を保有しています。
6. 配当性向
配当金の過去の実績は安定しており、2024年3月期の配当金は40円でした。今後の配当予測も高く、2025年3月期には43円と見込まれています。
7. 採点と理由
業績と財務: 17/20 (安定した業績と健全な財務状況)
株価の安定性: 16/20 (市場の影響を受けやすいが長期的には安定)
成長性: 18/20 (再開発プロジェクトや海外事業の成長)
業界地位と競争力: 18/20 (不動産業界での強い地位)
配当性向と株主還元: 17/20 (安定した配当と積極的な株主還元)
8. 総合評価
総合評価: 86/100
三菱地所は、強固な財務状況と多角的な事業展開に支えられた安定した業績と成長性により、長期的な投資先として非常に魅力的です。安定した配当も投資家にとっての魅力を高めています。
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