見出し画像

銘柄評価: 富士ソフト(9749) 89点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

富士ソフトは、1970年に設立され、1987年に上場した独立系の大手ソフトウェア開発会社です。主な事業内容は、システムインテグレーション(SI)、特に金融、流通、自動車向けの組み込みシステムや業務系ソリューションに強みを持っています。主要事業セグメントはシステムインテグレーション(94%の売上、利益率7%)、ファシリティ(1%の売上、利益率29%)、およびその他事業(5%の売上、利益率5%)です。業績は堅調で、業務系と組み込み系の成長が続いていますが、人件費や研究開発費の増加に対処しつつ増益を維持しています。総合評価として、業績の安定性と成長性を考慮すると、堅実な投資先として評価できます。

2. 安定した成長の有無

富士ソフトは、健全な財務状況と安定したキャッシュフローを持ち、自己資本比率49.2%と健全です。株主還元も積極的で、配当金は年々増加しています。売上高と営業利益は増加傾向にあり、成長性も高いです。業務系と組み込み系の需要が旺盛で、安定した成長を期待できます。

3. 直近の売上高、営業利益

富士ソフトの売上高は、2023年度で298,855百万円、営業利益は20,684百万円となっており、過去数年間で増加傾向にあります。2024年度は売上高315,000百万円、営業利益22,000百万円を予測しており、将来の成長も見込まれます。株価は2024年1月から5月にかけて5,560円から7,240円の範囲で推移し、時価総額は4,414億円です。総資産は257,788百万円です。

4. 現在の株価

富士ソフトの現在の株価は6,650円(2024年5月時点)、時価総額は4,414億円です。総資産は257,788百万円、自己資本は126,800百万円で、自己資本比率は49.2%です。財務基盤は健全で、株価も安定しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは161億円と安定しており、投資キャッシュフローは-92億円、財務キャッシュフローは-54億円です。現金及び現金同等物は347億円あり、キャッシュフローの管理が良好です。

6. 配当性向

配当金は過去数年で増加傾向にあり、2024年度の予想配当金は84円です。今後も安定した配当が期待されます。

7. 評価(各20点満点)

  • 業績と財務(18点)
    業績は堅調で、財務も健全。持続的な成長が見込まれる。

  • 株価の安定性(17点)
    株価は安定しており、特に大きな変動は見られない。

  • 成長性(19点)
    業務系と組み込み系の需要が旺盛で、成長性は高い。

  • 業界地位と競争力(18点)
    業界での地位は高く、競争力もある。

  • 配当性向と株主還元(17点)
    配当は増加傾向にあり、株主還元も積極的。

8. 総合評価(100点満点中)

富士ソフトの総合評価は89点です。業績と成長性が高く、財務も健全で、安定した配当が期待できるため、堅実な投資先として評価できます。

売上高と営業利益の推移


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?