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銘柄評価:KDDI(9433) 91点

1) 会社の概況と特徴

KDDI株式会社は、1984年に設立され、1993年に上場した日本の総合通信大手企業です。主に携帯電話や光回線などの通信サービスを提供しており、近年では物販などの非通信事業を拡大し、ライフデザイン企業への脱皮を模索しています。連結事業の売上構成は、パーソナルが84%(利益率18%)、ビジネスが16%(利益率17%)を占めています。国内市場だけでなく、海外市場にも積極的に展開しており、通信業界での確固たる地位を築いています。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)などの新しい取り組みも進めています。

2) 株購入における総合評価

KDDIは安定した業績と高い成長性を持つ企業です。2023年度の売上高は5兆6717億6200万円、純利益は6774億6900万円を記録し、2024年度には売上高5兆8150億円、純利益6900億円を予想しています。特に通信単価の上昇や金融・法人事業の成長が期待されます。株価は安定しており、時価総額は約10.4兆円です。配当も増配傾向にあり、2024年度には1株当たり140円が見込まれています。総合評価として、成長性、財務の健全性、株主還元の観点から非常に高い評価を与えられます。

3) 売上と利益、成長性

KDDIの売上高は、2021年度から2023年度にかけて増加し、2023年度は5兆6717億6200万円を記録しました。営業利益は1兆757億4900万円、純利益は6774億6900万円に達しました。2024年度の売上予想は5兆8150億円、2025年度には5兆9500億円と予測され、さらなる成長が見込まれます。特に通信単価の上昇や金融・法人事業の堅調な成長が成長の鍵となっています。

4) 株価と時価総額、総資産

KDDIの株価は、2024年初頭には最高値で5,080円を記録しました。現在の時価総額は約10.4兆円で、総資産は13兆4560億3200万円に上ります。通信サービス業界で3位の時価総額を誇り、その規模は業界内でもトップクラスです。

5) キャッシュフロー、現金

2023年度の営業キャッシュフローは1兆788億円と堅調です。投資キャッシュフローは-7,324億円であり、財務キャッシュフローは-6,698億円となっています。現金等は4,802億円で、健全なキャッシュフロー管理が行われています。

6) 配当性向

KDDIの配当性向は堅実であり、2023年度は135円の配当を実施しました。2024年度には140円、2025年度には145円の配当を見込んでいます。株主還元に積極的で、安定した配当を行う姿勢が見られます。

7) 採点と理由

  • 業績と財務 (20点中18点)
    強固な財務基盤と堅調な業績が評価されます。特に通信単価の上昇が顕著です。

  • 株価の安定性 (20点中18点)
    株価は安定しており、長期的な投資先として信頼性があります。

  • 成長性 (20点中18点)
    通信単価の上昇と金融・法人事業の成長により、高い成長性が期待されます。

  • 業界地位と競争力 (20点中19点)
    通信業界で確固たる地位を持ち、競争力も非常に高いです。

  • 配当性向と株主還元 (20点中18点)
    安定した配当金を支払い、株主還元に積極的です。

総合評価: 100点中91点

KDDIは、安定した業績と強固な財務基盤を持ち、成長性のある事業を展開する非常に優良な企業です。株価の安定性と高い競争力も評価でき、長期的な投資先として非常に魅力的です。

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