見出し画像

ストリクスヘイブンのドラフト雑感

画像1

月末ミシック滑り込みました、ズサーc⌒っ゚Д゚)っ

後から見返せるよう環境の特徴等を纏めておきたいと思います。

画像2

20~23、28~30日でドラフトしてましたが、28日以降は勝率59%なので、自分にしては調子良いほう。

この記事では最初に環境の特徴(結論)を述べたうえで履修・講義・魔技のメカニズム(理由)に触れていこうと思います。というのも、上記メカニズムが環境形成に大きく影響しているためです。

ただそれなりに長文なので、要点となる三点だけ先に書いておきます。これら三つが何故大事なのかは環境の特徴以降の文で述べますが、そこは興味のある方だけ読んで頂ければ。

① 履修登録をいっぱいしよう!

② シルバークイル、クアンドリクスを第一志望にしよう!

③ 相手の強み(強さのタネ)を狩って、自分の強みを押し付けよう!

STX_要点画像

環境の特徴

ややテンポ寄りのミッドレンジ環境。

中速~低速の定義にすると曖昧なので、大体土地7~8並ぶターンでは勝敗が決しているイメージです。クアンドリクスはこの限りではないですが。

以下では細かな特徴を列挙していきます。

特徴1:オーラ除去がなく、火力除去、破壊除去、追放除去、格闘、バウンスのみ。

1-1:オーラ除去がない(正確には白1マナにいるがアンプレ)&装備品がアンコにしか存在しない&英雄譚もないので、置物対処のカードがメインから入りづらく、エンチャ・ファクトの強いカードがボムとなりがちです。特にエンチャ。

戦闘講習

一度もピックしたことないけど、使われたこともない

1-2:軽い火力除去がミスティカルアーカイブ(以下MA)頼りのため、赤は生物育成戦略を咎めづらくなってます。相手の先手ムーブを止めやすいのは黒なんですが、成長戦略を取るのもまた黒(というより白黒)・・・

悪意の打ちつけ

成長する3/2/2が主な的

1-3:追放除去は枚数が限られる&オーラがない、この二点からPIGへの対処が難しいです。ただPIG持ち生物は基本弱めなので、その点だけが救い。

ひきつり目

このコウモリだけ例外。

1-4:バウンスは一時凌ぎの印象が強いですが、今回は講義で出てくるトークンや、大きい生物はクアンドリクスのトークンであることが多いため、バウンスはほぼ除去に近い立ち位置になっています。

本への没頭

バウンスへの回答は呪禁付与・カウンターになりますが、青以外で対抗しようとすると、MAのヴェールか白の輝く抵抗に限られます(かつ輝く抵抗はあまり積極的に入れたいカードではない)。そのため攻め側はバウンスへの回答を出しづらいです。

特徴2:何かをトリガーにサイズアップするか、単体強化するスペルが多く、かつ2マナと3マナは似たり寄ったりのサイズ感

2-1:点攻め寄りの盤面になりがち。つまり一体対処されると優劣が大きく傾く状況が多くあります。面で攻めて横抜けで勝ち、という勝ち方よりも「マウント取り続けて勝ち」「点攻めクロックに相手が対処できなくて勝ち」のパターンが多い印象。

2-2:そのままだと膠着するので、何か一手かける必要があります(具体的にはインソーキャストによる魔技ボーナス)。その際に、手数を減らさず一手かけられる&継続して魔技誘発を行える履修講義が有用。

履修・講義・魔技に関して

さて環境の特徴に言及したところで、今回のメカニズムである履修・講義・魔技に触れていきます。

この環境では大学内でのシナジーは一旦置いておいて「どれだけ履修講義パッケージ(以下では履修登録と呼びます)を取れるか?」に集約されます。(履修講義パッケージは学業で、大学内シナジーは部活・・・みたいな印象)

というのも履修登録はメリットが盛りだくさんすぎて、この数が少ないと、相対的にデッキとして劣ってしまうためです。また単品で働けるカードである、ということ(カード間シナジーを気にしない)もそれに拍車をかけています。

履修登録をするとどのようなメリットを享受できるかというと

1:追加のクロックを補充できる

一枚交換が出来る履修持ちの場合、単純にカード1枚分の得です。

リミテでカード1枚の差がどれだけ重いかは言わずもがな。

導きの声

4マナ2/1飛行+任意の生物に+1カウンターとも読める

2:環境科学により色マナタッチが容易になる

講義は基本的にコスパが少し悪く設定されていますが、環境科学は地勢+2ゲインなので、講義でなくとも2マナ相当で妥当です。これを履修から引っ張ってこれるのだから1枚は取り得。

環境科学

別環境にあってもメイン1枚入りそう

ここからは私見になりますが、環境科学の存在から「どの大学行ったとしても、履修いっぱい取っておいてタッチで強いカードつまむ」戦略が容易に取れるため、あまり五大学のセットにはふさわしくないかな…とも思います。

マナ基盤が取れてないから見送るケースであったり、タッチで使うか微妙なラインのカードだったとしても「色安定するから入れちゃうか!」という考えになるためです。元々強い大学が弱小大学のエースを引き抜く、みたいなイメージ。

3:拡張解剖学によってフィニッシャー製造が出来る

本質の注入と比較すると、+!カウンター2個+キーワード能力の面で1マナ重い換算ですが「デカくなった警戒生物が殴る」というだけで攻守の切り替えしには十分役立ちます。

拡張解剖学

解剖するとサイズがデカくなるのは謎

4:殲滅学入門によってボム対処がしやすくなる

カードを1枚引かせるし5マナかかりますが、ボードの点数を不利からイーブンへ、有利なら相手のあがきを摘まむことが出来るので、あって損はないです。そもそも除去枠を1枚節約できる時点で有用ですが。

殲滅学入門

貴重な置物対処枠ともいう

5:予言学入門によって強いカードへのアクセスがしやすくなる

定業は現代だと2マナ換算なので、これは1マナ分コスパが悪いスペル。ただやはり占術2+カード1枚引く、は暇なときにやることとしては十分です。(暇な状況があるかはともかくとして)

予言学入門

無色講義の中では一番優先度は低いですが、履修はするけどやることがない状況をなくす・ソーサリーだから魔技誘発出来る、と色々メリットはあるので暇なときに取る枠。あってもなくても良いと思います。

履修登録の考察

さて履修登録するメリットは上述した通りですが、もう一つ踏み込むなら「履修登録をし続けることで、魔技によって得るボーナスを押し付け続ける」「履修登録することでテンポ良く生物展開をする」動きが可能になります。

この2つの要素があることから、環境の特徴としては「テンポ寄りのミッドレンジ環境」と結論付けています。

再現性の高い攻めが可能であることと、KHMと違って範囲除去に乏しいことから、いつものリミテ環境と同じく一手一手やり取りしていき主導権を奪い合う・・・という構図が基本形ですが、攻める側がほぼほぼテンポ良く展開してくるのであれば「2マナで動かない」は一手遅れを許すことと同義です。(これだけでゲームが決まるわけではないですが、後々響くことにはなりがち)

「魔技ボーナスの押し付け継続」「テンポ良く生物展開」、この二点はアグロ視点でのメリットになりますが、もっと本質的な部分を言えば、履修登録によって次の三点の状態を獲得できる、とも取れます。

1:動きの再現性を高くできる = タッチカラーが出ない、土地総数が不足して理想的なアクションが取れないといったデッキ出力の振れ幅が小さくなる

2:手札を減らさない = マリガンに強くなる

3:状況に応じたカードを引っ張れる = 引きムラを大きく緩和出来る、ボムへの耐性が上がる

これらの要素は受け手視点でも同様に(色マナサポートという面ではアグロ以上に)大切であるため、履修登録はやり得です。学業は学生の本分だから、やり得じゃないと困るともいう。

ピックの優先順位について

大体の環境では

ボムレア>アドの取れるレア・アンコ>レア>除去>その他コモン・アンコ>バットリ等

の優先順位になりますが、履修登録のある本環境では次の優先順位で取れると良いと感じています。

ボムレア>アドの取れるレア・アンコ>レア>除去>講義>履修>その他コモンアンコ>バットリ等

講義を履修よりも高く位置付けているのは、単純に出現枚数の関係です。(講義は1パックから1枚のみだが、履修はコモン・アンコに各色2~3枚は用意されている)

→ 上記は誤り。講義はアンコの枠からも出るため2枚の場合もある。

また講義を先に確保しておくことで、後々流れてくる履修持ちのバリューが高くなる、というのもあります。見方を変えれば、履修登録は「履修というワイルドカードに何を肉付けするか?」というデザインをピックで行っている、とも見れます。(専攻を決めるようなフレーバー)

どの大学を志望すべき?

第一志望:シルバークイル、クアンドリクス

第二志望:ウィザーブルーム>ロアホールド

第三志望:プリズマリ

概ねこの順で志望すると良いです。

ここに関しては全ての大学に通ったわけではなく、説明できることが少ないので割愛します。

個人的にはクアンドリクスが一番オススメ出来る大学です。青によって攻め手をいなす力が高く、緑があることでタッチカラーが容易、というのが主な理由。コモンに「渦の走者」(土地8枚でパワー+1&アンブロ化)がいるため、膠着状態を打破できる最低限のフィニッシャー確保も楽。

また(咎められなければ)2T目にランパン(アンコ)→3T目に4マナでもっかい追加土地セット権のあるカードプレイ(アンコorコモン)→4T目に6マナで色々と…という構築まがいのムーブも出来るため、アグロの土俵であるターンから逃れる力が高いです。

まとめ

さてほぼほぼ履修登録の話で終わってしまいましたが、ストリクスヘイブンのドラフト環境は一番初めに述べた通り、以下の三点に纏められます。

① 履修登録をいっぱいしよう!

② シルバークイル、クアンドリクスを第一志望にしよう!

③ 相手の強み(強さのタネ)を狩って、自分の強みを押し付けよう!

3に関しては詳しく述べませんでしたが、点攻めクロックで勝ち~の部分に関連してると解釈して頂ければ幸いです。

※本当は各大学のゲーム進行を書こうと思いましたが、経験が偏っているので書いてません。ロアホールド、プリズマリの引き出しは作っておくべきですね。

ドラフトの雑感としては以上になります。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?