季節は次々

死んでいくので心も同様に逝ってしまうんだろうなぁ、とamazarashiの「季節は次々死んでいく」を聴きながら思う。けれどもまあ生まれる心もあると思うのだがなんとも言えない。なんせ生まれた心は些細な事で逝ってしまう可能性もあるのだから、そりゃあまあなんとも言えないでしょうねってネガティブ思考になる。

今現在サイトに載せる小説を考えていて「別れる事はいつでもできる」という言葉が浮かんで、ああまた諦めを持った人間が生み出されそうだなと軽く思った。私の創作物にハッピーエンドという単語はないのだろう。それはそれで何百以上ある物語の世界に「ああ、まあこんな話もあるよね」というのが投下できるし、そういう物語は既にあるとも思う。

しかし「別れる事はいつでもできる」という言葉だと、それじゃあもう少し頑張って付き合うっていう風になりそうだな。そしてもう少し頑張るって相手と努力し合わなきゃ虚しいだけだよなと思う。片方だけが努力してどうにかなる事じゃないし、温度差なんてあって当然だと思うのだ。結局は他人同士のお付き合いだし。

そして「別れてしまえばいいのに」と他人事のように考える人物も浮かんでいる。「別れてしまえば楽になれるのに」とか「別れてしまってもこの人は何の問題もないんだろうな」と、そう考える人。こういう人間しか浮かばないのに、よくもまあこれで恋愛物を書こうだなんて思える。

季節が次々死ぬように終わってしまう恋もあるし、続いていく恋もあるのだろうから……まあ、そういうのはそういうものなんだなと最終的になる。

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