DevOpsとは何なのか、また何でないのか

・DevOpsの成り立ち
・DevOpsとは何なのか
    - DevOpsの文化的側面
    - プロセス、フレームワークとしてのDevOps
    - チーム共同体としてのDevOps
・DevOpsとは何でないのか

DevOpsの成り立ち

2009年に米サンタクララで開催されたO'reilly主催のVelocityカンファレンスでポール・ハーモンド(@ph)とジョン・アレスポウ(@allspaw)が「10+ Deploys per Day: Dev and Ops Cooperation at Flicker」(1日10回以上のデプロイ:FlickerにおけるDevとOpsの協力)というタイトルで公演を行う(YouTube)
・Velocityでの公演に触発されたパトリック・デボア(@patrickdebois)がベルギーで最初のDevOpsDaysを開催
・devopsという用語は「development or developer」と「operations」の合成後、混成語である

DevOpsとは何なのか

DevOpsの文化的側面

・devopsは文化および文化運動である
・文化なので価値観、基準、信念、作為などが反映されている
・devopsは効率的に仕事をするために、社会構造、文化、技術を革新する方法を見つけることである

プロセス、フレームワークとしてのDevOps

・devopsはものの考え方であり、仕事の進め方(プロセス)である
・devopsは仕事に対する個人の考え方を変え、仕事の多様性を尊重し、ビジネスが価値を実現するスピードを加速させる意識的なプロセスを支援する
・devopsは個人と組織が、ストーリーを共有し、共感を育み、効果的に持続可能な作業習慣を生み出し、効果的かつ永続的に力を出すことを可能にするためのもの(フレームワーク)である

チーム共同体としてのDevOps

・devopsはただの人の寄せ集めではない、互いの理解を求める人たちで構成されるチームが中心となる
・それぞれのチームは、共通の組織的な目標のために互いに協力し、意図や直面した問題を伝え合い、ダイナミックに調整する
・チームとチームの共同体である
・devopsは開発チームと運用チームがコミュニケーションを改善し効率よく共同作業するというアイデアである

DevOpsの適用範囲

・devopsはアジャイルの原則やXPを取り入れてそれを発展させたものであり、開発プロセスだけでなく組織全体がその適用対象である

DevOpsは何でないのか

・devopsは単なるソフトウェア開発手法のひとつではない
・devopsの実践現場では、ソフトウェア開発手法やインフラストラクチャーの自動化、継続的デリバリーといったものが見られるが、devopsはこれらの寄せ集めではない
・devopsに参加する個人やチームをどのように決め、どのように巻き込めばよいか、決定版のやり方はない
・devopsを実践するための1つの正しく決まった(あるいは間違った)方法はない
・devopsに必須の技術や万能のソリューションはない
・devopsには誰もが使える「devopsをやる」方法はない

ガウガウ