ネット広告の次の収益源?

「そうはいっても、小松さんもいつかネット広告に頼る日が来ますよ」

僕がネット広告システムの末端で働きつつも「広告は虚業」と思っていた何も知らなかった頃(よく言えば純粋だった頃)に友人に言われました。

あれから月日が経ち、広告を配信したり、配信されるメディアを運営したりして、友人の言葉どおりになってちょっと悔しいような、少し大人になったような気がします。

当時は、自分が使わないどころか邪魔だとすら思っているシステムの開発は虚無感がありましたが、いまなら広告システムの開発を楽しめそうです。

さて、ネットメディアの品質は、その収益に大きく依存しています。その収益とは、そのメディアに広告出稿する企業からの広告であることが大半です。つまり、僕らが広告をクリックすることで、企業の収益性が高まり、よりいい情報やサービスをつくれます。

前置きが長くなりましたが、今回の coinhive 事件は無罪とのことで、このあと法令の整備や認知とともにマイニングという新しい収益源が確立され、ネットメディアの品質が高まることを期待しています。

実際はそんなに稼げなかったり、仮想通貨は怪しい面が強調されるし、Google も Apple もブラウザエクステンションやアプリで禁止の方向性があるので、風向きは決して良いものではないですが。

一方で、すでに広告の覇者で既得権益側ともいえるGoogleに対抗する企業はこういうビジネスモデルを活用するところから生まれるんじゃないでしょうかね。


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