旅へ出た一山青さん
一山青さんが旅に出てしまいました。
旅行好きの一山青さんだけれど、急な旅立ちに驚いています。
一山青さんは、とても静かに暮らしています。
部屋ではテレビをつけず、音楽も聴かず、温かいお茶を淹れて読書をしています。
高級な羽毛布団の上に乗って、羽毛がつぶれてしまうほど
集中して読書をして、私に怒られています。
たくさんの本と、大切に育てている植物に囲まれて
静かに暮らしています。
週末の夜、夜更かしをして深夜まで、ごろごろしているとき
一山青さんは、週末のご褒美と言って、大好きな洋ナシやルバーブのタルトをおいしそうに食べています。
おいしいものを食べているとき、やっとおだやかな、かわいい一山青さんになります。
そんな顔を見ていると、私まで幸せになります。
夜空がきれいな日は、お散歩をしながら
星座を教えてくれます。
「僕は天体少年だったんだよ」というのが口ぐせです。
気が重い仕事に出かけなければならない朝、
「小さいわんちゃんになってポケットに入ってついて行ってあげましょう」
と言ってくれる一山青さん。
私は、そんな一山青さんが大好きです。
我が家に「さよなら」なんて、ありません。
毎日、毎日、一緒に寝る時でさえ「明日また会いましょう」と言って寝ています。
一山青さん、私はあなたを愛しています。
あなただけが、私の家族です。
あなたが旅に出て、ほんとうにさみしい。
帰ったら、旅の話をたくさん聞かせてください。
お風呂をわかして、部屋をきれいにして、一山青さんの好きなプリンを作って待っていますね。
一山青さんの家族より
大好きな一山青さんへ
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