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阪神タイガースの10月18日のトレードについて

ドラフトが2日前と迫った2022年10月18日午後3時、阪神タイガース公式からとあるツイートが流れる。阪神タイガースの江越大賀選手と齋藤友貴哉選手と北海道日本ハムファイターズの渡邉諒選手と高濱祐仁選手とのトレード成立の報である。見た瞬間目を疑った、釣りではないのか?と
しかし間違いなく公式からのツイートであった。あまりの衝撃的なトレードに筆者は今年1番喜んででしまった。ここから先は阪神及び日本ハムのトレードでの狙いを考察して行く。

1.阪神タイガース側のトレードの狙い

今年の阪神タイガースはとにかく得点力が不足がしていた。リーグ得点数はリーグ5位ととにかく打線が苦しんだ。特に今シーズンは前年まで活躍していた右の外国人打者であるサンズが退団、マルテが怪我で不振の影響もあり左投手に苦しんだ。今永大野床田と行ったローテ左腕に対しては全くダメで相手からも困ったらローテ再編してまでも左腕をぶつけられという有り様だった。その為阪神は右の強打者、特に23歳〜27歳までの選手が補強ポイントであった。下の表は2022年の阪神タイガースの年齢別の表である。23歳〜27歳の実績ある強打の右打者が1人もいない状態であった。

2.阪神タイガーストレード加入選手について

ここからは日本ハムから加入した2選手の説明です

①渡邉諒(27) 右投げ右打ち 内野手

渡邉諒選手は右投右打の内野手、2013年のドラフトで高卒1位で指名される。ポジションは高校時代はショートで現在はセカンドファースト。2019年と2020年と2年連続で400打数以上OPSも7を超えるなど強打のセカンドとしてレギュラーを掴みかける。ただ昨年今年と出場機会が減り特に今年はBIGBOSS監督の横一線の方針により僅か21試合の出場に留まる。

②高濱祐仁(26)右投げ右打ち 内野手

高濱選手は右投右打の内野手、2014年のドラフトで高卒7位で指名される。ポジションは高校時代はショートで現在はファーストセカンド。2019年オフに怪我で一度育成落ちするも2020年に再び支配下に。翌年2021年は飛躍の年となり一塁手メインでとして107試合に出場し8本塁打43打点OPS.695と一時期は4番を打つこともあった。しかし翌年は僅か7試合の出場に留まる。

続いては阪神がトレードで放出した2選手についてです

①江越大賀(30)右投げ右打ち 外野手
2014年ドラフトで大卒3位
令和4年間で0安打です

②齋藤友貴哉(28)右投げ右打ち 投手
2018年ドラフト大社4位
最速160kmです。常時150kmオーバーです。三振めちゃくちゃ奪う。
でもランナー出すと乱れる打たれるの対ランナー1対ピンチ1のノーコン。

3.感想

 正直なところよくこのトレードが成立したなと印象です。まず放出した江越については個人的は今年限りで戦力外でした。令和0安打の守備走塁外野専の30歳なんか要りません。特に阪神は走塁要員がかなり充実していて3年連続でリーグ盗塁数1位でした。また外野守備も同じ代走守備要員の内野が本職の植田熊谷が守ることあり更には今年準レギュラーに定着した島田もおり完全に飽和状態でした。齋藤も去年とほとんど成績が同じで28歳の年齢で更に今年若手投手陣が伸びて来たところもありトレード要員とうってつけでした。また阪神は同じ速球派制球難右腕の小野が戦力外、やはり速球派制球難右腕の2年目の佐藤蓮が早くも育成落ち、藤浪がメジャー挑戦することもあり速球派制球難右腕に次々と見切りをつけた感じです。
 続いて加入した渡邉高濱選手についてです。渡邉選手については実は2年前からトレードで獲得
出来る強打の二塁手としては最上級のラインに位置付けていました。まず直球に滅法強く「直球破壊王子」とつくくらいでした。私も対ハム戦では特に要警戒の打者の1人でした。直球対応の悪い阪神では重宝されると思いますし来年の開幕セカンドスタメンもあると踏んでいます。前々から欲しかった選手が実際に加入すると嬉しいものですね。
 高濱選手についても正直驚きでした。昨年シーズン100試合以上出場し更には4番も打った選手が加入するのです。また兄の高濱卓也選手も3年間だけ阪神に所属していたこともあり、高濱兄弟は何かと阪神に因縁がありますね。彼も強打の右打者なので打力が乏しい阪神ではスタメンも狙える存在です。この2選手の加入により補強ポイントの強打の右の内野手というポジションが一気に解決しましたし、レギュラー争いも以前に比べてかなり加熱することは間違いなく、阪神の「アレ」にも貢献して欲しいです。

















※感想(本音)

綺麗な言葉を並べた感想を述べたところで本音行きます。

まあ詐欺トレードですね

個人的には江越は戦力外、野菜は現役ドラフト要員と踏んでいたので阪神は実質出血が殆どない状態で強打の右の内野手2人で獲得出来ちゃいました。個人的には2009年オフの久保⇄橋本以来の大勝利トレードです。ハムもなんでこんなトレード受けたんだという疑問がありますがこれには理由があります。下は2022年開幕時点での年齢別チャートです。

ハムは2021年のドラフトで内野手を4人も指名しており飽和状態でした。更に前にも述べた通りBIGBOSSが横一線で選手を見極める方針により渡邉高濱両選手は一軍での出場機会減の状態でした。ハム的には余剰選手気味になったのでトレードに出したと推測します。(そこを狙って阪神編成部もお見事でした。実は私もBIGBOSS監督になった煽りで干される選手が出てくる可能性もあるのでトレードを仕掛けるのもありなのではと言っていました)

山本といい渡邉といい私の欲しい選手をピンポイントで引き入れる阪神編成部は素晴らしいです。
あとトレード後に知った情報なのですがBIGBOSS監督はシーズン中から江越に目をつけていたようで阪神は渡邉を要求し当初は1-1のトレード予定だったのが、ハム側はリリーフを補強したかったので齋藤を要求し阪神側は高濱を要求し1-1のトレードが2つになっての2-2のトレードで成立しました。なので今回のトレードは実質
渡邉⇄江越
高濱⇄齋藤
のトレードだったみたいです。ただ何れにしろ全く釣り合ってないトレードです。(特に前者)
渡邉⇄江越齋藤の1-2でもまだ阪神が得なのに更におまけで高濱までついて来てしまった感じです。
何度も言いますが右の強打の中堅内野手という1番トレードで獲得が難しい部分をほぼ出血なしで2人も引っ張って来たのはお見事としかいいようがありません。もしセの他球団に渡邉高濱が加わってしまったらめちゃくちゃ羨ましいですし脅威でした。

今シーズンは開幕戦からずっとプロ野球つまらなくてここ10年で1〜2位を争うくらいヘイトを撒き散らしてしまいましたが、このトレードが開幕戦以降で1番嬉しい出来事だったと思います(真面目に)
まだオフシーズンは始まったばかりですが来年これそは「アレ」したいですね。

お〜ん


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