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2021年阪神タイガースドラフト総評

こんにちは、イソロです。今回は荒削りながらも2021年阪神タイガースの私的総評を書きたいと思います。真面目に読む必要性はありません。

① 2021阪神タイガースドラフト補強ポイント

まず早速阪神のドラフト補強ポイントから行きたいと思います。上からが順番に補強ポイントを書きます。あと後出しですが私的な阪神モック予想も行きます

・即戦力左腕

まず1番の補強ポイントは即戦力左腕です。今シーズンは高橋遥人が開幕から離脱し先発ローテが実質ルーキーの伊藤将司になるという状態でした。リリーフも30歳になる岩貞岩崎の2輪状態で中盤からリリーフに定着した及川も本来高卒2年目でこのポジションを任せるのは酷でした。よって岩貞岩崎に例年以上に負担がかかってしまい岩貞はキャリアワーストでした。自分は昨年は北條、今年は岩貞を一番批判していましたが、編成上ここは代わりがいないというポジションはあまりいい成績が残せない状態で崩壊してしまう傾向にあります。岩貞もある意味編成上キツイポジションでした。特に9月28日の8回1点ビハインドで登板して1死も取れず降板したのは編成部分の限界でした。

何故左腕が居なかった?

阪神に左腕が少なかったのは理由があります。まずここ数年の野手ドラフトの立て直しです。金本政権以前生え抜き野手が全くといって良いほど育たなかったので2016年以降は野手中心の指名が増えました。と同時に投手はあと回しとなってしまい大卒左腕に限ると2017年の遥人と育成1位の石井が最後でした。2014年1位の横山が怪我で引退してしまったのも編成の穴になってしまいました。

・大学生セカンド右スラッガー

今年の阪神は糸原が守備面打撃面でも若干不安定なところもあり、即戦力の大卒右スラッガーのセカンドが必要となりました。候補は国士舘の池田来翔でした。

・その他

他のポジションについては野手は2人のルーキーである怪物佐藤輝明、遊撃手の中野がこれ以上ないくらい弱点のポジションを埋めてくれました。新人がいきなり2人もレギュラーポジションを埋めるのは中々ないです。後半阪神は怪我人や不調で野手不足に陥りましたが、今の阪神の野手編成だとこれ以上ドラフトで即戦力で野手力を伸ばすのは難しいので、野手優先は右二塁手スラッガーの1点くらいで良いと思いました。なので今年は即戦力左腕含む即戦力投手優先のドラフトになると予想しました。


・ドラフト志望届前面談事件

2021ドラフトを数週間前にしてとある事件が起こりました。阪神のスカウトがドラフト上位候補の天理の達投手と志望届を出す前にグラウンドで立ち話程度ですが面談をしてしまったのです。これがプロアマ規定の指名届提出前に面談を行ったとされこれにより高野連は天理高校に厳重注意、阪神球団もスカウトを厳重注意しました。これにより達選手は元より高卒選手も高野連に忖度して指名出来ないのでは?と思いました。過去にも2015年に巨人が賭博問題を起こした関係でその年のドラフトで積極的に行きづらかった例もあります。ただこれにより例年以上に高校生に行きづらくなり上位で即戦力左腕になりやすいと思いました。

2021阪神ドラフト指名予想

上記を踏まえて阪神が行うべきドラフトを予想しました。

1位 大卒以上の左腕

2位 大卒以上の左腕

3位 大卒右打者セカンドスラッガー

4位 即戦力投手

5位 即戦力投手

6位 野手

志望届提出前面談事件も踏まえてこれに近い指名になるのでは?と思いました。特に今年は例年以上に即戦力左腕が多いので上位で2枠使う予想で行きました。阪神の近年のドラフトの傾向を見ると編成面の弱点を確実に抑えるドラフトをしているので、今回もウェーバー9巡目と遅いのもあり1巡目は確実に即戦力左腕に入札するだろうと予想しました。しかし現実は更に予想より上の展開を行くことになる...


②傾向無視!、1位小園、外れ森木の高卒右腕強行指名

近年ドラフト直前まで候補が読めない阪神の隠密ドラフトだが当日に漏れることはある、昨年もハズレ1位で伊藤将司が漏れて、今年も右スラッガーセカンド池田来翔、大卒右腕岡留などが当日に漏れた。当日のスポーツ誌予想では高校BIG3の小園、即戦力左腕の隅田の予想と割れていた。自分は指名傾向から競合覚悟で隅田で行くと思っていた。各球団が1位指名をしていく中阪神はBIG3の1人を指名しDeと小園で2球団競合となった。この時点で既に傾向読みを外したのでクジはどっちでもいいと思った。結局Deが小園のクジを引き当て阪神は外れ1位入札に。外れ入札は阪神の他に隅田の外したヤクルト巨人広島の3球団、ここでも阪神はBIG3の1人の森木を指名、競合はなく阪神の1位は森木となった。自分は阪神は森木の指名はないと思った。何故なら森木の担当スカウトは達の件でやらかした山本スカウトなのである。もうここまで来ると全く高野連や担当スカウトに忖度しない強行ドラフトではある。アレとソレとは話は別、恐るべし阪神編成部。

③2巡目以降の綱渡り

2巡目以降の阪神のウェーバーは9巡目、比較的後ろである。1巡目で左腕指名した球団が西武隅田ヤクルト山下広島黒原の3球団だけと2巡目に左腕が残っている可能性は高い。2巡目、西武が再び左腕に佐藤、広島も再び2位に左腕森、巨人も左腕山田を指名、前に8球団有ればそりゃ各球団優先して左腕指名してくる。そして阪神の2巡目、この時点で残っている即戦力左腕は鈴木、桐敷、石森の3人、この中で阪神は鈴木を指名、見事課題の即戦力左腕に成功したのである。阪神の3巡目は逆ウェーバーになり次の指名は7つ先、この間の指名はかなり重要だった。

④綱渡り成功!桐敷1点読み3位指名!

阪神が2位に鈴木を指名した後、ロッテが池田来翔を指名、これで阪神の野手の課題であった右大卒セカンドスラッガーの目が消えた。今年の候補だと当てはまる候補が池田しかいなかったため仕方ない面もある。池田は習志野出身でもありロッテの指名は読めるし更に逆ウェーバーで3位もロッテが先なのでこの指名は中々無理があった。ここから先は桐敷が残っているかが最大の焦点だった。桐敷は新潟医療福祉大学出身で自分も地元新潟出身なので縁が有れば阪神に指名来ないかなとは思っていた。そして桐敷が阪神の3巡目まで残った、これはもう桐敷1点指名しか無い場面である。あとは阪神編成部が指名出来るかだけだった。

第3巡選択指名選手ぅ...阪神...桐敷拓馬❗️...投手❗️新潟医療福祉大学❗️

この時点で阪神は2021年ドラフトの博打に成功したのである。こんな手があったとは自分の想像を超える指名だった。実際シュミレーションしてもこんな危ない橋を渡る指名はまずやらない。まず桐敷が残っていなければ1位森木は成立しない。恐るべし阪神編成部である。

⑤大穴!阪神まさかの4巡目前川指名

ウェーバーが後ろなら2位3位の近い指名順を活かせば良い指名が出来るという鈴木桐敷の見事な指名である。その後の4巡目は17人先なのであまりいい指名は期待出来ない。そんな中阪神は4位で高卒左の外野手スラッガーの前川を指名する。これまた完全に予想外の指名であり傾向的に4位も大卒投手で行くとは思った。残っていても投手優先の指名をするのが阪神の傾向なのでビックリである。自分は前川を知らなかったせいで指名後調べてみると

・強豪智弁学園で1年から4番

・177cm90kgのガッチリした体格

・左投げ左打ち、スイングスピードも魅力

・甲子園でも打ちまくり

・顔が好み

一気に好きになってしまいました。確かに当日に名前は出ていたがあまり気には留めなかったです。何故なら一昨年に外野手スラッガーは井上を指名してるので高卒外野手スラッガー豊作の今年でもここは無いと踏んでいました。またこのタイプの高卒スラッガーは4巡目後半までは残っていないケースが多いく例年なら2位3位でもおかしくないです。(しかも担当もまた山本スカウトで高野連ガン無視)球団的には右左ではなく左左なのも評価が高い理由だろう(近本が左左)阪神が高卒外野左スラッガーを指名するのはここ10数年はなかったので意外なとこから来た感じです。前川に関しては顔とガタイがいいのは一番です。来年鳴尾浜で人気出るのは確実

⑥5位以降の下位指名も予想外なとこから

5位の岡留は大卒右腕で名前は知らなかった。当日に漏れた選手、即戦力投手は補強ポイントなので5位は納得である。秋から腕を下げてサイド気味にしたら制球が良くなり一気にドラフト候補になったらしい。サイドで球速が出るにも関わらず制球が良いのもポイント高い。大学時代はリリーフメインだっが前回登板時は先発し149球完投で先発も出来ることを示した。先発調整もありだと思う。

6位の豊田は大社卒右外野手。阪神が大社卒右外野手を指名するのは95年の曽我部以来なんと25年ぶりである。外野陣シーズン後半に佐藤輝明サンズ不振、中谷もトレードされ育成から支配下登録された小野寺がスタメンに出るという異常事態になり急遽即戦力外野手が必要とされたのだろう。豊田はドラフト直前に打法が爆発してるようなのでそれこそここ1ヶ月くらいのタイミング的指名になった感が強い。大社右外野手スラッガーは前述の通り阪神では全く指名がなかった部分ので成績予測が難しい。来年のキャンプを見てからの評価になりそうだ。7位は高卒捕手の中川、これも意外だったが捕手出身の矢野監督の意向もありそうだ。育成1位の伊藤稜はこれまた補強ポイントの大卒左腕、支配下育成含め8人中3人が大卒左腕の指名と一番の穴だった即戦力左腕の指名ヨシ!

⑦まとめ

最終的に以下の指名となった

1位 高右投

2位 大左投

3位 大左投

4位 高左外

5位 大右投

6位 大社右外

7位 高右補

育1位 大左投

まず予想通り即戦力左腕を上位で2枚確保時点で成功。更に1位でBIG3の1人森木、4位で甲子園を沸かせたスラッガー前川、7位で高卒捕手中川と高校生3人指名は完全に予想外で多くても1人かなと思った。野手も1〜2人と読んで3人は予想外だった。例年なら大卒右に振る部分を敢えて高校生に振ってた感じが見受けられる。指名のキーは即戦力左腕が3位までスリップする博打に勝ったこと、4位に前川がスリップして流れで指名出来たことに尽きる。ウェーバー順が後方にも3位4位で上手く指名出来たおかげで繰り上げ指名が見受けられなかった。採点としては大卒右セカンドスラッガーが指名出来なかったのを除けば95点でした。(前川の指名がカバーしてくれた)危険な道を通ったおかげで上手く指名出来たのは他球団の動向を情報戦で掴めたのもあると思う。(俺の上を行った谷本恐るべし)今後のオフの補強も注視して行きたい。

noteはほとんど使っていませんでしたが気が向いたら書きます。思ったことただざっくりツイートした感じで書いたので文章力はないです。ではまた









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