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Line6 DL4とぼく ~憎めないアイツ~

こんにちは!スマホは小さい方が断然いい!いそかわです。

いきなり「スマホは小さい方がいい」なんてこと言ってますが、スマホの進化は本当に目覚しいものがありますね。日進月歩。

ほんの10年前なんてまだ日本人の多くは国産のガラケーを持っていたはずなんですよ。それなのにApple社とかいう黒船が急にやってきて黒船から降りてきたスティーブジョブズが「iPhone」を提案してきた。そして天下のGoogleもandroidというOSを引っ提げてきた。

そこから一気にスマホが普及しましたよね。昔は音楽を聴くには音楽プレイヤーが必要で、写真を撮るのにはカメラが必要で、って用途に合わせて色々なものを持ってたのに、今ではスマホさえあればなんだってできる。様々な機能が手のひらに収まってるんですよ。

何が言いたかったかというと、進歩に合わせてモノって小型化していくんですよ。たくさんの機能を詰め合わせるために一つ一つの機能の小型化という技術は必須なのです。

この流れはエフェクター界隈も似たような話はあると思います。BOSSのMS-3なんかはその典型例ですよね。スイッチャーとマルチエフェクターを一体化させることで、多くのギタリスト・ベーシストの足元をコンパクトにした革命児です。MS-3は買って使い方が分かってきたころに感動したなぁ…

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(BOSS HPより引用。これだけの足元でもMS-3内臓のオートワウもかけられるしイコライザだってかけられる。そして自分の好きなペダルはMS-3のループ内に入れられる。)

ただですね、数多ものエフェクターメーカー・ビルダーの中には、世間のコンパクト化の流れに真っ向から歯向かう、いわば「問題児」みたいなメーカーがいるんですよね。

それがLine 6というメーカーです。

Line 6のペダルの特徴はひたすらにデカいor重いんですよ。いやーアメリカの会社だなーって思います。車と同じで「デカくて重くなきゃ良い音がしない」とか思ってるんじゃないでしょうかね。日本メーカーならこんなペダルを作っても絶対社内会議で通らないだろうなって思いますね。(マルチエフェクターが多いので仕方ない部分もあるとは思いますが)

例えばですね、今回紹介するDL4ですが、一般的なBOSSコンサイズのペダル4つ分のサイズを誇り、重量は1.75kgです。さっき紹介したMS-3の重量が1.1kgですからね。マルチのほうが軽いってどういうことなの…

アメリカン

あぁアメリカン

アメリカン

いそかわ芭蕉もびっくりです。

こんなにボロクソにDL4の悪口を書いているのですが、音だけはめちゃくちゃ良いんですよね。個人的にはアナログディレイの再現がめっちゃ好き。

この方の説明分かりやすくていいですね!10分18秒以降に私の好きなアナログディレイモードの説明が入ってます。

そもそもDL4を使い始めたのはとあるきっかけがありまして…

まだ大阪に住んでた頃、初めて買ったディレイペダルがtc electronicのFlashback Delayだったんですね。

これはこれで良いペダルなんですが、音がキレイすぎるのが僕の好みにはあんまり合わなかったんです。(tcって全体的にキレイですよね。)

そしてFlashbackに悶々としてたある日、私の脳天に稲妻が直撃します。

何気なく行った梅田のイシバシ楽器でデカいFlashback(x4)とDL4を弾き比べしている人がいたんです。「これは聴いときたい」と思った私は邪魔にならないところで耳をそばたてていました。

えっ、なにこれ?DL4めっちゃええ音するやん。

DL4のアナログディレイの音を聴いた瞬間、DL4の音こそが自分の求めている音だと分かりました。運命の出会いですよ。私とDL4は赤い糸で結ばれていたのかもしれません。

そして後日DL4をヤフ○クで落札。晴れてDL4ユーザーになったのです。

しかし、そこが地獄への入り口になるとは…

同棲とかすると相手の嫌なところとか見えるらしいじゃないですか。一人暮らし長いから知らんけど。まさにそんな感じでDL4の嫌なところが見えてきたわけです。

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↑昔のペダルボード(再現)。よくこんなボードでリードギターしてたなって思います。はっきり言ってバカです。

何よりも重い!そしてめちゃくちゃかさばる!!スタジオに行くだけでペダルボードを持つ方の手が死ぬんですよ。そしてDL4を入れるためにペダルボードがデカくなるんです。MS-3の真逆をいってますよね…

でもDL4の音を使いたいから無理して頑張ってたわけです。まるで「でもあの人には良いところもあるから…」と別れられないDV被害者のよう。まさに当時の僕も「でもあのペダルは良い音を出すから…」とか言ってました。

今は社会人になってたくさんお給料をもらうようになりヴィンテージペダルのDM-2とかを大人買いできるようになりました。あと今ではもう重いペダルボードなんて3分も持ってられません。そういう様々な要因が重なってDL4は家でしか使わなくなっちゃいましたね。でも未だにDL4の音は大好きです。

DL4ってどこか憎めないんですよね。頭おかしいくらいデカいし重いし僕をディレイ沼に引き摺りこんだ張本人なんですけど、デカさも一つの魅力ではあるんですよね。未だにあのバカでかいサイズで売ってるんですよ?意味分からないですよね笑

エフェクターレビューのつもりが全然レビューしてなかったので急遽タイトルを変えたのですが、私のDL4への一筋縄では行かない愛について語りました。嫌いだけど好き。そんなDL4でした。

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