116)16/09/Soulコブラツイスト
桑田さんの新しいEPがリリースされた。
『ご飯味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.梅干し』ってタイトル(笑)。文章で(笑)は使わないように頑張って来たけど、これは無理。
毎日いろいろ考え事も多かった今週、桑田さんのリリース日を忘れていたという個人的には驚きの事実。私はおばさんになったなぁ。
NHKのSONGSに桑田さんが出ると知って、リリースだったことを思い出した。ボーリング場でのロケ、桑田さんと大泉さんの会話は終始和やか。お互いをリスペクトしていて、本当に優しいムードで癒されたし、このEPのタイトルの理由なんかも聞けて、いい番組だった。
何曲かはCMなどで既に耳馴染みがあり、どれもいい曲であることはもう当然なのだけれど、最近は落ち着いた楽曲が多いかなという印象だった。
EPというまとまった形で6曲通して感じたことは、これまでになく軽やかで、まろやかな作品だなということ。常に圧倒的な登場感やインパクトをもって、平坦な我々の日常に刺激と喝を与えてくれた桑田さん、サザンの音楽が当たり前と思っていたけれど、時代と呼応する作品を作り続けてきた桑田さんだからこその今作であり、しなやかな思想を持つ桑田さんの成せるワザだなと感じた。リリースインタビューの内容も、ここまでの記事をネットで公開したのは読んだことがない。作品を伝える方法も、かなり熟考を重ねた新たなチャレンジなんだと想像する。
116)で書いた指揮者のチョン・ミョンフンはインタビューで、年を重ねることが好きだと語っていた。その姿に、桑田さんも重なる。若い人だけが新しい経験をするわけじゃなく、誰もが自分の人生、どうなっていくのか知る由もない。桑田さんもまた、重ねる日々を新しく生きているのだなぁと感じることが出来るEP。心健やかにありたいなと思った。
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