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食品選択における価値基準とフードリテラシーは男女間・世代間で差があるか?

今回から最近興味のあるフードリテラシーに関する論文について少しだけシリーズで書いて行こうと思います。

●調査方法

・調査期間…2018年10月から12月
・参加者…32都道府県の19~80歳の2231人

●食品選択における価値基準って、なに?

食品選択における価値基準は、下記の要素があるようです。
(訳は適当なので正しくありません。)

●フードリテラシーって、なに?

フードリテラシーの定義はいくつかありますが、Vidgen と Gallegos によって提唱されたフードリテラシーの定義「食品に関する ニーズを満たし摂取量を決定するに際して、計画、管理、選択、準備、食べるために必要な相 互に関連した知識、スキル、行動の集まり」が広く引用されています。

フードリテラシーは
①栄養に関する知識②料理技術③食全般に関わる技能④食行動の要素があるようです。
色付きの部分は大きな要素、白い部分は細かい要素を表しています。
(訳は適当なので正しくありません。)

●得られた知見

男性では年齢が高いほど料理技術と食全般に関わる技能が低いようです。
しかし、女性では 年齢が高いほど料理技術と食全般に関わる技能が高いようです。
男女で真逆の関連が観察されました。

出典:東京大学

●男女別
女性は男性と比べて、
ほとんど全てで平均が高かったようです。

●年齢別
高齢者(60~80 歳) は、食品選択に際して「長期志向型」の価値基準(オーガニック、安全性)を重視するようです。
若年(19~39 歳)および中年(40~59 歳)の参加者は「短期志向型」の価値基準(入手しやすさ、便利さ、感覚的魅力、快適さ)を重視するようです。

●感想

男性では年齢が高いほど料理技術と食全般に関わる技能が低いのは、学校等の授業で調理実習があったり、「男子厨房に入るべからず」という言葉があるように昔は男が台所に立つことがなかった背景などがあるように思えます。
女性で年齢が低いほど料理技術と食全般に関わる技能が低いのは、単なる経験の違い?共働きや子供の有無なども関係あるのか?分からない。

食品選択における価値基準は年齢によって結構違うけど、なんか分かる気もする。
年齢によって、ライフスタイルも違うし、優先するものも変わってくるよね。

男女間や年齢別で異なっていることを知れば
対象とする集団へのアプローチ方法も変えることができて、より効果的なアプローチができるかもですね。

出典はこちら↓

東京大学が出している概要はこちらから。

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