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”変化の激しい時代”(?) だからこそ本を読む

いきなり元も子もないことを言います。

VUCAとよく言われていますが、所詮どの時代もその時代なりの「変化の激しい現代」だったんだろうなというのがぼくの思うところです。明治維新だったら「つい10年前までは武士の時代だったのに」と言うだろうし、戦後だったら「ついこの前までは空襲を警戒していたのに」と言うだろうし。今後も世間は、たぶんずっとそう言っている気がします。

だから、変化の激しい時代という表現は手垢のついた概念でしかなくて、いつだって変化に対して適応していく準備をしないとなというのはぼくが歴史から学んだことだし、ずっと意識していることなわけです。

ここ2,30年でいうと、パーソナルコンピューターとして一人一台デジタルデバイスを持ちました、インターネットが普及しました、個人が発信できるようになってWeb2.0になりました、ソーシャルメディアが台頭して個人がブランド化できる時代になりました、ますますテクノロジーが進化していって人間が機械に代替されるかもしれません、などなど。

おそらく産業革命だって、これまで人がやっていた仕事が機械により一定数代替されたプロセスがあったはずです。

そんなにモダンなテクノロジーに詳しいわけではありませんが、テクノロジーが時代を変えていくと、それに順応して人も変わっていくから収まるところに収まっていくんだろうなと。

そう考えると、変化している潮流を掴む(トレンド)ことと、普遍的で時代が変わっても不変なもののバランスを取ってインプットしていくことが大事なんだろうなと思っており、意識的にがんばっています。

さいきんはある程度名著的なものを読むようにしています。引用元は忘れましたが、大量の情報量があるのにそこそこの時間軸耐えてきた書籍というのはそれだけで読む価値があるんだとか。

それこそずっとVUCAの時代の中で外部要因は変わってきたのに、変化に耐えて読まれ続けているという実績だけで、その本は時代変化に負けない本質が書かれているからなんだと思います。

『人を動かす』や『学習する組織』、『ファスト&スロー』や『経営は実行』などなど。仕事に関する本ばかりでわからないこともたくさん出てきますが、それに苦戦しながらちょっとずつ読み進めていくのが楽しいです。

また、時代をきちんと読み変化に対応するための勉強も大事かなあと思っているので、さいきんは大好きな友人と一緒にオンライン読書会を毎週やっています。テーマは「資本主義をハックせよ」となんともWIREDみたいですが、『資本論』の解説本by池上彰さんを読み資本主義の歴史的なところから入り、資本主義と別の経済圏という文脈で『里山資本主義』や『里山産業論』を読み、ブランディングやエンタメに個人としてハックしていくヒントがあるんじゃないかと思って『「売る」から「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義』や『悪意とこだわりの演出術』を読みました。

そうやって普遍と変化の両軸を意識しながらインプットしていくことが自分の中にストックになっていくと信じて今日も勉強です。

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