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TOKYO ISLANDHOOD 2024 Meetup vol.2 実施レポート

皆さんこんにちは!TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS事務局です。
5/13より東京の島しょエリアの魅力向上や地域課題の解決を目的として、スタートアップや個人事業主等による島しょエリアでのビジネス展開を支援するプログラム「TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS」がスタートしました。

事業の応募にあたり、島で暮らし、営む方々の生の声を聞ける機会として、「TOKYO ISLANDHOOD Meetup」を5/27(月)、6/4(火)、6/6(木)、6/11(火)の18:30〜20:20、全4回オフライン&オンラインのハイブリッド開催いたします。

先日6/4(火)にvol.2のミートアップが開催されましたので、当日の様子をレポートしていきます!

vol.1の実施レポートはこちら

vol.2「TOKYO ISLANDHOODが紡ぐ島との繋がり」

vol.2ではゲストに、昨年度採択事業者である株式会社ライトライト・松田 稜平さん、エアロセンス株式会社・嶋田悟さんほか、本事業の事業総合アドバイザーを務めるZebras and Company・共同創業者の田淵良敬さんをお招きいたしました!

まずはじめに昨年度採択事業者のお二人に昨年度について紹介いただきました。

株式会社ライトライト・松田 稜平さん
株式会社ライトライトは「事業承継をオープンに」後継者をインターネット上で探すサービスを展開している企業です。

株式会社ライトライト・松田 稜平さん

昨年度は、大島町内での事業承継に関するアンケートの実施と、大島町役場・大島町商工会・七島信用組合と四社協定を結ぶことができました。四者協定の締結は、この事業に参加したことがきっかけであり、事業に参加した意義にもなりました。今年度も引き続き継続中です。本年度は新島村商工会と自社のサービスとしては全国初導入となるLINEを使ったアンケートを実施していて、島の未来が第三者承継が当たり前の選択肢になるようにサービスを浸透させていきたいです。


エアロセンス株式会社 取締役・嶋田 悟さん 
エアロセンス株式会社は自社製国産ドローンを活用した産業用ソリューションの開発を行っている企業です。

エアロセンス株式会社 取締役・嶋田 悟さん

当初考案していたサービスはドローンを使った物流サービスですが、これを行うには自治体の理解が必要になります。 昨年度事業に参加して、人間関係・信頼関係を築いていかないと自治体を巻き込んで何かをやることは時間もかかり難しいと感じました。 一方でドローンを使って何かためになることがあると考え、式根島の方とともに島の綺麗さを知っていただくための観光コンテンツを考案し作成しました。 ドローンによって撮影した3次元点群データを活用しており、自分が行けないところの風景を見ることができます。

続いてトークセッションへ

田淵良敬さんの司会のもと、3人でトークセッションを行っていただきました!

Zebras and Company 共同創業者・田淵良敬さん

田渕:今回のPJの特徴として資金的援助が無い中で、なぜこの事業に参加しようと思ったのですか?

松田:この事業を知った時に離島には事業承継の課題があるはずだと思っていたものの、そこまで離島というものに踏み入れられていませんでした。 本事業をきっかけに、今後の横展開ができるのではと思ったことが参加を決めた理由の1つです。 資金的援助はありませんが、結果を出せれば自治体と一緒に事業を進められると思いましたし、色々とご提案させていただいた中で、 今年度の予算化にもつながりました。 そういった可能性を感じていましたし、今後の自分たちの頑張り次第で取り返せると思っていたので、良い形になってよかったと思います。

嶋田:昨年度のmeetupで、島の方が「島は不便だから良い」と言っていたことに、疑問感を抱きつつ自分たちの事業があれば便利になるのではと思いました。しかし自分たちの事業が本当に島のためになるかわからなかったので、島の現状を知るために参加しました。


田渕:島だからこそ良かったことを教えてください。

松田:この事業で知り合った株式会社TIAMさんからイベントのお誘いをいただき、イベント内で新島との繋がりが生まれ、今年度の事業に発展しました。 自分が思っていた以上に、自治体さんや商工団体さん、金融機関さんが「事業承継やろうよ!」と言ってくれたことが嬉しいギャップでした。 島内の方々の島への愛や熱を感じて、大島という舞台で離島の事業承継の先進事例を作っていきたいと思いました。


田渕:最初の期待値と、実際にやってみて変わったことを教えてください。

嶋田:明確なコストや効率のメリットを提供出来たとしても人はなかなか変わらないです。ドローンいいね!と言ったから、明日からドローンを導入しますとはならないです。メリットがあると分かっていても島の人の仕事の仕方や生活スタイルを変えることなのでロジックではなかったですね。

松田:島への訪問前は事業承継は政治的課題でもあるのでグイグイ進めたいと思っていましたが、 初の訪問先で「事業承継をオープンにしていくのは難しいと思うよ。」と言われ不安になりました。 しかし、役場さんや商工会さんたちの熱量が大きく、事業承継における課題感も共感できたため、 協力する流れができ、四者協定にもつながったことはポジティブなギャップでした。 また、役場の方の熱量もあり、初訪問時に町長と話すことが出来たため、思った以上のスピードで事業を進めることが出来ました。


田渕:通常の営業で関わることと、本事業で関わることに、何か違いはありましたか?

嶋田:事務局の方々がきっかけを作ってくれることはありがたかったです。
通常の営業だと警戒されることもあり大変ですが、この事業だと東京都の取り組みとしての信頼関係があったうえで、島のキーパーソンにダイレクトに会えることができます。


田渕:東京都や事務局の支援としてよかったと感じたことはなんですか?

松田:定期的なミーティングや、そのミーティングで島の人たちとの接し方を、実体験を踏まえた提案をしてくれて、島の人たちとの通訳になっていただいたことはとてもありがたかったです。


田渕:半年強の期間で採択事業者の間での繋がりはできましたか?

松田:できました。先日、他地域の離島の研修会に登壇したのですが、一緒に採択されたアイランデクス株式会社さんと一緒に登壇をして、繋がりを実感しました。また、連携の可能性についても話ができ、良い繋がりを持てたと思います。

嶋田:私も連携の可能性について話をすることができました。 また、一緒に採択された人たちが一生懸命にやっているのを見られるし、話をすることができるので仲良くなれました。 色々な島の方たちとも知り合うことができ、話も参考になるので、ありがたかったです。


田渕:今年度の事業を検討中の方へのメッセージをお願いします。

松田:この事業は環境が整っている素敵な機会になっていると思います。島内でいろんな人と出会えることは大きなメリットなので、色々な人と出会って関係を作って欲しいです。

嶋田:島の課題は最先端で、解決が難しいと思います。スタートアップがイノベーティブに解決していくことは社会を良くしていくことに今後不可欠になっていきますので、ぜひ参加してほしいです。


今回のミートアップのアーカイブ映像も公開しております。
こちらもぜひご覧ください!


本事業概要についてはこちら

TOKYO ISLANDHOOD 2024 Meetup vol.1 実施レポート


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