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まだ、僕にもコンテンツライブを楽しめる心があったらしい〜 R3BIRTH


 短めにまとめたいのと久々にヤバい酔いの回り方をしてるせいで殴り書きになってしまうけれど、そこはご容赦を、ということで。


 久しぶりにコンテンツのライブ、というか地上の現場、と分類される場所に行った。

 それも本来ずっと通っていて、同じ日に開催された「アイドルマスターミリオンライブ」ではない現場に。


 そんな久々の地上復帰現場が、ラブライブのユニット「R3BIRTH」によるユニットライブ「R3BIRTH 〜R3VOLUTION〜」。


 実のところを言うと、この日のモチベーションは底辺に近かった。


 いちばん熱を持って追いかけているコンテンツ(アイドルのこと)が手に届くところにあるのに、しかも普段のホームグラウンドとは違う場所に来てくれているのに、会いに行くことが出来ず、向かうのは最早「かつての居場所」と言って差し支えない「コンテンツライブ、声優によるライブ」という場所。


 この行動自体が「気持ちの逆行」という、今の僕が、「素直に"好き"を伝えられるようになりたい」と思っている僕が、いちばん避けて通りたい道を進む行為なんじゃないか、と思わずにはいられなかった。

 事実開演直前までは「なんとか回せないかな……」というステージの上に立つキャストの3人に敬意のカケラもない気持ちがグルグルと渦を巻いていたし。


 だからこそこのライブを終えた今、思い切り叫びたいのは、「中途半端な気持ちで来てすいませんでした!素晴らしかった!」いう言葉。


 まぁ知っての通りというか、ツイートを全然しないことからもお察しの通り、ラブライブは浅瀬でチャプチャプ、アニメ以外全く知ら〜ん!wの人間なんですけど。

 そういう人間もパッと引き込むだけの力が今日のライブには確かにあったと思う。いや、5thライブも大概アニメ追想ライブだったけどそれ以上に突き刺さるものがあった。


 ラブライブというコンテンツ、高校生だった頃くらいから友人のプッシュもあったけどなかなか触れられなかった理由があって。それが「箱推し前提」でないと楽しめないんじゃないの、という偏見。


 様々なコンテンツを触れてきたし、気付けばハコも好きになっていることもあったけど、沼に落ちていくきっかけはだいたいキャラクターの「個」がぶっ刺さるかどうかにある。


 「個」というミクロから「箱」というマクロに手を広げていくハマり方。


 コレしか基本的にしてこなかった故の弊害とでもいうべきか、素晴らしいと思った5thの後にも「もっとミア・テイラーを観たい!」という欲求が湧いてきて、「絶対にR3BIRTHのユニットライブだけは行こう」と決断してシリアルを集めてライブに申し込んだその気持ちを、今日の1〜3曲目の雪崩れ込むような新曲ラッシュで思い出すことができて、それから先は目の前のステージだけに集中する構えが完成していた。


 そんなこの日。

 絶対に聴きたい!という気持ちを叶えてくれた「Toy Doll」、不意打ちを食らった3人での「コンセントレイト!」、3人の色に染め上げた数多の全体曲。見所は沢山あったし、「ミア・テイラー役:内田秀」という文字列が、数多のコンテンツで「推し」と呼んでいるキャラクター+キャストの文字列と同等の破壊力を持っているエビデンスを新たに得ることが出来た。

 

 ただ、それ以上に心に突き刺さって離れなかった光景がある。


 それが「Eutopia」。

 5thライブ、現地で浴びたとき、初日から2日目にかけて目を見張るほどのパワーの変化を見せたこの曲が、もっとパワーを付けて襲いかかってきて、鮮明に焼きついて離れない光景になった。


 あくまでミア・テイラーの成分を補給したい、という目的で来ている僕に、目的以上のインパクトを植えつけたこの4分間。

 こういう「ひとつ決めた視点があっても、他のソロを観ないといけないから、予期しない殴られ方をする」のは、今沼地で泳いでいるアイドルの現場の「いいな、と思った対象の良いところを探す」というスタンスとは違う、コンテンツライブならではの視点だなと思ったし、そういう視点がいまだに生きているうちはまだ、コンテンツライブも楽しめる僕でいられる、と思った。

 

 楽しいと思って足を運ぶ現場は、多ければ多いほど良い。


 そんなオタクとしての基本的な立ち位置を思い出させてくれたのは、プロデューサーみたいななんらかのロールプレイを前提として楽しむコンテンツには恐らく出来ない。

 ラブライブを好きな自分を、仮面を被らず、そのままラブライブを好きな自分でライブに没入できる、他の味わってきたコンテンツにない強みを持った、今、熱を持って追っているアイドルというものに近い楽しみ方を出来るコンテンツだからだと思う。


 好きには仮面を被らず、向かいたいという今の自分の気持ちに寄り添うような素晴らしい時間だった。

 

 

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