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シーアである5つの特徴

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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

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おぉ、アッラーよ!祝福くださいムハンマド様を
そして彼の御一門を
そして彼らの救済を近づけてください

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حجت الاسلام والمسلمین دکتر علی عباسی 
رئیس جامعه المصطفی العالمیه

シーアである5つの特徴

今回は、現アルムスタファー国際大学総裁のアッバースィー博士の演説を小生が走り書きでメモしたものからの摘要です。

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シーアの人々は特に
・イマーム・フサイン様とその援助者達の殉教の弔いアーシューラーعاشورا
・それに関する追悼集会のアザーダーリーعزاداری
・彼らの殉教後40日目の弔いであるアルバイーンاربعین
を執り行う。

しかし、
本当のシーアの特徴とはそうではない。


たとえ、
イマーム様たちを愛していても
それでは十分ではない。

最低限以下5項目を守ることが本当のシーアである。
①タクワーがある:つまり自分を害する事柄から自分を守ることができること。
②約束を守ること
③信頼がおける人物:それは他の宗教の人々からも信頼される人でなくてはならない。
④この世の利益のみを追いかける人物でないこと:アルバイーンにイマーム・フサイン(彼にサラーム)のもとに行けなかった人とは、この世の何かにしがみついてそれを手放せなかったのである。
⑤環境が崇拝行為に適していること:学校や家庭内、マスジドなどが崇拝行為に適った環境、様相、雰囲気を用意していること。

信仰(イーマーンایمان)
それは心で思ったことと口で言ったことが一致していて、唯一神の道に適っていること(心言一致、更に行動も一致する心言行一致はムッタキーンمتقینとなる)

信仰の獲得は、
預言者様の御一門の人々(アフル・ル=バイトاهل البیت)
つまり、
・ファーティマ・ザフラー様
・彼女の父(預言者様)
・彼女の夫(イマーム・アリー様)
・彼女の子供たち(イマーム・ハサン様とイマーム・フサイン様)
彼らの道に従うことで獲得される。

ムスリムمسلم(イスラーム教徒)とムウミンمؤمن(信仰のある者)は異なる。ムウミンとはシーアである人のことでムスリムの中でも極限られた人たちのことである。

第11代イマームで現在のイマーム様の父上であらせるハサン・アスカリー様からの伝承では、ムウミンには5つの徴があるという。

①礼拝を重視する人:それは義務の礼拝は当然、推奨の礼拝も積極的に行うこと。しかし、それだけではない。アザーンには礼拝ための清めや服装などの準備が整っていること、礼拝時には心の準備が整っていること、礼拝時間になったら直ぐに礼拝をすること、マスジドでの礼拝を重視することである。イマームフサイン様の敵であったイブン・ズィヤードは、スパイに対してマスジドを特に警戒するように指示していた。なぜならば、本当のシーアはマスジドでの礼拝に必ず赴くことを知っていたから。
②彼らの殉教後40日目の巡礼زیارت اربعین:この巡礼の為にカルバラーへ赴くことが、信仰(ایمان)と信仰者(مؤمن)の徴である。
③身だしなみや服装がイスラームの伝統に沿ったもの:右手の薬指の指輪、整った髭、清潔さ、伝統的な服装。どれだけ近づけられるかが預言者様の御一門の人々(アフル・ル=バイトاهل البیت)への愛情でもある。
これはとても重大な問題である。
先進国や西洋に追いつこうとする人々は、進んで自らの格好に西洋のファッションや流行を取り入れる。これは、身だしなみや格好に西洋、流行を取り入れると自分たちもそうなると考えているからである。服装や身だしなみは人の精神と強く繋がっている。
④土に額をつけること:自身を謙虚にすること、それにより唯一の神様は彼に栄誉をお与えになる。つまり最も高貴な存在の僕となることで、如何なる不正な権威にも屈服することは無くなる。自身の外側内側共に。この行為はとても神聖であり、冗談や冷やかしなどで行うことは許されない。
⑤声に出してبسم الله الرحمان الرحیم(アラビア語で、慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって)を言う:スンナ派ではこれは推奨行為だが声に出すことは少ない。礼拝でも声に出さないことが多い。しかし、シーアは声に出して言う。
何故なら、思いや愛情、感謝は表面に出す必要があるから。心で思うことを口に出して表現すること、
そしてそこには心言一致が具現されること。
 

2016/11/3 1395/8/14 木曜の日没後(金曜の前の晩)
ハズラテ・ルカイヤ様の殉教に際した 唯一の神様の人々一門の追悼集会
アルムスタファー国際大学研究次官(当時)アッバースィー博士の講話より

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