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わかる ホセイニー/アーシューラー #12

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادت چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月12日


ハーニーは言いました「貴殿にはそのような権力はありませぬ。もしそのようなお考えを巡らせるならば、マズハジュ族[1](ハーニーの出身部族)が貴殿にその行為の代償として懲罰を加えるでしょう(このときハーニーは自身の部族がともにあると思っていました)。

イブン ズィヤードはハーニーを傍に連れてくるよう指示すると、手に持っていた棒で彼の顔と鼻を強打しました。それによりハーニーの鼻は折れて、血が彼の服に飛び散り、それからも幾本の棒をダメにしては彼の顔の肉を削ぎ落としたのでした。

それからイブン ズィヤードは奴隷たちに向かってハーニーを捕まえて引きずって連行するよう叫びました。奴隷たちは彼を捕まえると引きずって部屋から部屋へと引きずると彼の部屋に投げ込みました。そして扉に施錠をしました。そのあとでハーニーの部族の報せが届きました。彼らはクーファ総督公邸を包囲して結集していました。イブン ズィヤードは彼らを見て戦慄を覚えました。ハーニーが死んだことで彼の血の復讐を望んでいると見たイブン ズィヤードは、ハーニーが生きていて死んでいないことを広く人々に報せるよう指令を出しました。ハーニーの部族がこのことを知ると彼らは解散してしましました。しかし一方で、ハーニーの報せがムスリムに届くと、彼は人々に呼び寄かけました。マスジドやバーザールに多くの人々がムスリム ブン アキールのために結集して公邸を包囲すると投石して、イブン ズィヤードとその母親[2] を非難しました。イブン ズィヤードとその公邸周囲には50人ほどしか守衛がいませんでした。

イブン ズィヤードはクーファの人々の反乱を見ると、ある者を呼び寄せて言いました「貴殿はマズハジュ族の中に仲間や友人がとても多いではないか。出向いて人々をヤズィードの懲罰と戦争の結末の悪さについて恐れさせてくだされ!」彼は誘惑や動揺によって人々をムスリムの周囲から遠ざけるために幾つかのグループを調整して、クーファの長老たちと各部族の有力者たちにこう命令しました:公邸の屋上に行き、ムスリムの周囲の人々に呼び掛けてこう叫ぶのだ!「寛大に慈悲を持って接するのです!暴動を解散しなさい!もし従うなら総督はあなた方の言い分と許しをヤズィードに請うでしょう!しかし、解散しないのならばシャーム[3]の軍勢があなた方を包囲して殲滅させよう!罪なき人々も罪人として殺されることでしょう![4]」

وَلَعَنَ اللّٰهُ ابْنَ مَرْجانَةَ، وَلَعَنَ اللّٰهُ عُمَرَ بْنَ سَعْدٍ، وَلَعَنَ اللّٰهُ شِمْراً



[1]. مَذْحَج.

[2]. マルジャーナ مَرْجانَةَ という名の悪名高い娼婦。

[3]. شام.

[4]. منتهی الآمال، ص403.

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