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わかる ホセイニー/アーシューラー #10

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月10日


次のように伝承されています:

クーファの人々から一万八千人が忠誠を述べてイマーム フサインにそれを誓いました。それからムスリム ブン アキールはイマームに:今まさに一万八千人があなたに忠誠を誓うために集結しました、と手紙をしたためました。そのときのクーファの統治者はヌウマーン ブン バシール[1]でウマイヤ家側の一人でした。ウマイヤ家の支持者たちはヤズィードに、ヌウマーンは力不足だからほかの統治者をクーファのために選定してくださいと手紙をしたためました。

ヤズィードはバスラ総督ウバイドゥッラー ブン ズィヤードをクーファの統治に相応しいと判断して彼に指令書をしたためました:

よいか、イブン ズィヤード!クーファからの私のシーア(追従して支援する者)たちが書簡を送ってきたのだが、アキールの息子がクーファ入りしたそうだ。奴はフサインの軍勢を募っている。私の書簡が貴殿に届き次第、即刻勘案せずにクーファへ向かい、イブン アキールをあらゆる策謀で捕縛して幽閉するのだ。もしくは殺してしまうか、クーファから追放するのだ。

ヤズィードの手紙がウバイドゥッラー ブン ズィヤードに届くと、さっそく旅支度をして自身の兄弟ウスマーン[2]をバスラ総督代理に任命しました。クーファへ到着するとクーファ総督の公邸に入り、数日後には人々に集合するよう公報するとミンバル(説教壇)にのぼり演説しました。そこで彼はクーファの人々を恐怖のどん底に叩き落す一方、ヤズィードに従うことで報奨を約束しました。そして有力者や長老たちに、総督に反抗を示したと思われる者は誰でもリストに記録して提出するよう、またそのことで手を抜くことがあれば彼らの命も財産も無いものと思うよう強調して伝えました。

إِنِّي سِلْمٌ لِمَنْ سالَمَكُمْ، وَحَرْبٌ لِمَنْ حارَبَكُمْ إِلىٰ يَوْمِ الْقِيامَةِ



[1]. النعمان بن بشير.

[2]. عثمان بن زیاد.

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