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わかる ホセイニー/アーシューラー #5

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月5日


イマーム フサインはワリードの城へと入りました。マルワーンがワリードの傍にいることを確認するとイマームは腰をおろされました。ワリードがムアーウィヤの死を報せました。イマームはイスティルジャーゥ[1]の言葉(انا لله و انا الیه راجعون)を述べられました。それからワリードはヤズィードの忠誠を要請する手紙を読み上げました。
イマームは仰いました「私が秘密裏にヤズィードに忠誠を誓うことであなたが満足するとは到底思えません。むしろ、大衆の面前での誓いを望みますよね?」

ワリード:あぁ、その通りだとも

イマーム:では、今晩は朝まで辛抱なさるのがよろしいでしょう

まさにそのとき、マルワーンがワリードに耳打ちしました「逃してはなりませぬ、二度と捕まえられませんぞ!」

イマームは怒りをあらわにして仰いました「カミサマに誓って、あなたは噓をついている。あなたも彼もいずれも私を殺すことなど叶わぬ」

それからイマームはワリードに対峙なさると仰いました「いいですか総督!我々は神託を受けたアフルルバイト、天使たちがその家を往来する者たちです。そしてヤズィードは放蕩者で酒飲みです。私のような者は決して彼のような者に忠誠を誓うなどありません」(この出来事はラジャブ月の日数をあと三日残した夜中に起きました)

朝になると、イマームはマディーナの小さな路地でマルワーンと会いました。

マルワーン:あなたに忠告しましょう

イマーム:言いなさい、マルワーン

マルワーン:ヤズィードに忠誠を誓うことを命じます。そうすることがあなたの宗教そして現世のためです。

イマーム:انا لله و انا الیه راجعون 。イスラームにサラームを申し上げます。祖父である預言者から確かに聞きました。アブースフィヤーンの家系にはカリフ位は禁じられます。

 

イマームはその晩(ラジャブ月の日数が残り二日であった晩)にマッカへと旅立ったのでした。(教師の皆さん、イマーム フサインのマディーナからマッカへの旅立ちの際に幾つか注目すべき行動があります。学習者に黒板などを使ってそれらを伝えることがベターです。たとえば、旅立ちの前に預言者の墓を巡礼してお別れの言葉を述べた…など。7日目で詳細に述べます。)

فَلَعَنَ اللّٰهُ أُمَّةً أَسَّسَتْ أَسَاسَ الظُّلْمِ وَالْجَوْرِ عَلَيْكُمْ أَهْلَ الْبَيْتِ



[1]. استرجاع.


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