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わかる ホセイニー/アーシューラー #8

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月8日


お話しした通り、イマーム フサインはラジャブ月を2日残した日曜日の前の晩にマディーナからマッカに向けて出発しました。そしてシャアバーン月3日の金曜日の前の晩にマッカへ到着しました。

ムアーウィヤが死んだこと、イマーム フサインが人々からの忠誠の誓いを拒み辛抱するようにと伝えたこと、そしてマディーナからマッカへ旅立たれた報せがクーファに届くと、クーファのシーアの人々はスライマーン ブン スラド ハザーイー[1] の自宅に集合してムアーウィヤの死とヤズィードへの忠誠の誓いについて話し合いました。

スライマーンは彼らに言いました「承知の通り、ムアーウィヤが死んで酒飲み息子のヤズィードが後継者としてカリフ位を継いだ。イマーム フサインは彼への忠誠を受け入れておらず、マッカへと向かわれた。もし、今後彼を助けてその敵たちに対してジハード(イスラームを死守する防衛戦)することをあなた方が理解するならば、彼に手紙を書いてここに招き入れましょう。もし恐れや弱さがあなた方の中で強いならば、彼への支援を怯むことになるので、彼を騙して招待してはなりません」

彼らは全員揃って言いました「もしイマーム フサインが我々の方にいらっしゃるのでしたら、全員が喜んで彼に忠誠を誓うことでしょう。彼を敵から援護するために我々は馳せ参じるでしょう」

彼らはこのことを手紙にしたためてイマームのもとに使者を送りました。彼らの手紙はラマダーン月10日にマッカへ到着しました。

(教師の皆さん:もしイマームの行動履歴をヒジュラ暦の順番で黒板へ書き並べるとベターです;ラジャブ月、シャアバーン月、ラマダーン月、シャッワール月、ズィカアダ月、ズィヒッジャ月、ムハッラム月、サファル月)

クーファの人々はその二日後に、今度は150通にも及ぶ大量の手紙を再びイマームに送りました。そのいずれの手紙もクーファの有力者や長老たちの一人あるいは数人が書きしたためたものでした。

続けざまにこの種の手紙がイマームのもとに届きました。それは一日に六百通にもおよびました。後にイマームを裏切るこの不届き者たちの手紙を見ながらイマームは熟考なされました。それは彼らからの手紙が一万二千通に及ぶまで、イマームは彼らへの返事をしたためることはありませんでした。

وَلَعَنَ اللّٰهُ الْمُمَهِّدِينَ لَهُمْ بِالتَّمْكِينِ مِنْ قِتالِكُمْ، بَرِئْتُ إِلَى اللّٰهِ وَ إِلَيْكُمْ مِنْهُمْ



[1]. سلیمان بن صرد خزاعی.

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