見出し画像

わかる ホセイニー/アーシューラー #9

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月9日


クーファへイマームの大使ムスリム ブン アキールの派遣

後に裏切る不届きなクーファの人々からの手紙が限界を超えて一万二千通に達したとき、イマームは返事をしたためました:

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

あなた方のもとに私の信頼する義兄弟で従兄弟のムスリム ブン アキール[1]を派遣しました。(教師の皆さん、学習者にアキールがアミール ル=ムウミニーンの三番目の兄で、ムスリムがその息子であること、そしてイマーム フサインがアミール ル=ムウミニーンの息子であり、イマーム フサインとムスリムは従兄弟であることを伝えてください)

イマームはその続きに:

ですから、もしムスリム ブン アキールがクーファの人々の手紙に書かれていたことが本当であると私にしたためたのであれば、私はすぐにあなた方の方へ出向きます、インシャッラー。

それから、その手紙をムスリム ブン アキールに託して派遣しました。またカイス ブン ムサッハル[2]を二人の従者と共にクーファへ派遣しました。

ムスリム ブン アキールがラマダーン月15日に出発すると、まずマディーナへと向かいました。マディーナのマスジドで礼拝すると預言者を巡礼して、自身の家に立ち寄って家族たちとお別れをしました。また一方で二人の使者がクーファに派遣されましたが、道中に迷って持ってきた水も尽きてどちらも亡くなってしまいました。ムスリムは大変苦労して水を入手すると、その場から旅路についてと自身の状況について手紙を書いてイマームのもとに届けるようカイスに託しました。

イマーム フサインは彼の退任届を受理せず、彼にクーファへ行くよう命令しました。ムスリムがこの返事を受け取ると彼はクーファへと邁進しました。

ムスリムがクーファに到着すると、クーファの人々は熱烈に彼を歓迎して喜びました。そして群衆が次から次へと彼のもとにやって来ました。ムスリム ブン アキールがイマーム フサインの手紙を各々の群衆に読み聞かせると、彼らはイマームの手紙の言葉を耳にして涙を流して忠誠を誓ったのでした。

وَ [مِنْ] أَشْياعِهِمْ وَأَتْباعِهِمْ وَأَوْلِيائِهِمْ، يَا أَبا عَبْدِاللّٰهِ



[1]. مسلم بن عقیل.

[2]. قیس بن مسهر.

いただいたサポートで、日本人のイスラーム研究を応援します!