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アーシューラーの神髄

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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

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おぉ、アッラーよ!祝福くださいムハンマド様を
そして彼の御一門の人々を
そして彼らの救済を近づけてください


アーシューラーの神髄

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誰もが好きなひとができると、
好きな人からどう思われているか?どうしたら喜んでくれるか?を
一生懸命に考えるし理想に近づこうとします。

唯一のカミサマ、イマーム様にもそれが当て嵌まります。
本当に唯一のカミサマ、イマーム様を好きで好きで仕方なくなれば、
自分を唯一のカミサマやイマーム様が好む姿に近づけ、自分を変えます。
次第に『私』が変化し、終いには自分が消えていく…それがفناءです。


『私』がいると高い水準に飛び立つことは出来ません。
頂点や完成に至るには『私』は邪魔でしかありません。

好きな憧れの存在に気に入って貰える為に、喜んでもらえる為に
『私』をあるべき理想に近づけるのです。
遂には『私』という意識も消え去り、ホントの意味で完成します。
それがفناءの中のفناءです。


アーシューラーという単語はمعاشرةが起源であるとこの記事で述べました。

イマーム様をホントに好きで好きで仕方なくなれば、
彼に気に入られるように自身を磨きますよね?

好きなヒトに振り向いてもらえるように、
普通は嫌なことはしないし、好むことをします。
服装、嗜好、考え、振舞い…全部好きなヒトの好みへと『私』を変えて、
あるべき理想の『私』という高みに昇るのです!


アーシューラーがمعاشرة起源の続編があります。

礼拝のルクゥとサジダ、
実は段階的に『私』が消えていくのに気づきましたか?

ルクゥでは上半身しか自身がفناءしません。
次に1回目のサジダは全身でفناءしますが、まだ『私』が残ります。
そこで2回目のサジダです!2回目で『私』が不在になるのです!


このفناءの意味は消え去る、とよく言われますね。
アーシューラーの関連で話しましたが私たちの心の器の準備が整うと、
イマーム様の愛故に色んなことを我々は授かります。
それによって『私』をイマーム様好みに変えて高みに昇っていきます。
その過程で『私』が消え去り、
イマーム様の生き写しになる…それが理想なのです。


ですから、私たちがイマーム様を本当に好きになることが大切なのです!!

そして、それは唯一のカミサマを好きになることへと繋がります。
唯一のカミサマは預言者様の後継者に歴代のイマーム様たちを地上の代理人خلیفة اللهにしました。唯一のカミサマが最も愛する被造物、それが地上の代理人だからイマーム様への愛は唯一のカミサマに繋がっているのです!


アーシューラーの晩は取り残された孤独な晩、
アーシューラーが終わったその夜です。

アーシューラーとمعاشرةの話しをしましたが、
イマーム様、アフルルバイト様、唯一のカミサマを心底愛すること
これがアーシューラーの神髄だと発見できたのが今年1443年の収穫です。

しかし物的に認識できない物事を好きで好きで仕方がなくなるとは、
それ自体が一般人にも私にも難しいことなのかな?とは思います。
そして『好きでい続ける』のは簡単そうで難しいとも思いますね。。。

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